胆嚢炎と CA19-9-CA19-9 level(胆汁,血中),CA19-9 immunohistochemical staining (胆嚢)
胆石症患者において,胆嚢内胆汁中CA19-9を測定したところ,血中濃度に比べ高値を示したため,胆汁中CA19-9の臨旅的意義を明らかにする目的で,胆汁中および血中CA19-9値を測定した.また,胆嚢組織中CA19-9染色も行った.その結果,胆嚢炎の程度により,胆嚢炎が高度になるほど,胆汁中GA19-9値が高くなった.組織学的には,Rokitansky-Aschoff sinusに一致してCA19-9が染色された.以上の結果から,胆嚢炎の程度が高度になるほどCA19-9は胆嚢上皮から分泌され,胆汁中や時には血中へ放出されるものと考えられた. CA19-9は腫瘍マーカーとしてのみならず,胆嚢の炎症...
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Veröffentlicht in: | 胆道 1993/12/25, Vol.7(5), pp.580-583 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 胆石症患者において,胆嚢内胆汁中CA19-9を測定したところ,血中濃度に比べ高値を示したため,胆汁中CA19-9の臨旅的意義を明らかにする目的で,胆汁中および血中CA19-9値を測定した.また,胆嚢組織中CA19-9染色も行った.その結果,胆嚢炎の程度により,胆嚢炎が高度になるほど,胆汁中GA19-9値が高くなった.組織学的には,Rokitansky-Aschoff sinusに一致してCA19-9が染色された.以上の結果から,胆嚢炎の程度が高度になるほどCA19-9は胆嚢上皮から分泌され,胆汁中や時には血中へ放出されるものと考えられた. CA19-9は腫瘍マーカーとしてのみならず,胆嚢の炎症マーカーとしての意義があると考えられた. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando1987.7.5_580 |