体外衝撃波による胆石の被破砕性の検討

治療レベルの衝撃波圧力による各種胆石の被破砕性の検討と,胆石治療に必要な最少の衝撃波照射数の検討を目的に自作の体外衝撃波胆石破砕装置で胆石破砕実験を行った. その結果, 最大径10~18mmの純コレステロール石と最大径10~23mmの混合石(X線透過性陰性結石) では, いったん分割された後は120~150回の衝撃波照射の追加により十分な破砕効果が得られた.混合石(X線透過性陰性結石)ではその直径と分割に至るまでの照射数が相関し,衝撃波破砕治療上の指標になると思われた.混合石(X線不透過性陽性結石)では石灰化した表面を含む破砕片が大きく残存し,これが完全消失を困難にさせている理由のひとつと考え...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:胆道 1990/11/25, Vol.4(4), pp.451-459
Hauptverfasser: 阿部, 裕, 伊勢, 秀雄, 北山, 修, 臼井, 律郎, 鈴木, 範美, 松野, 正紀, 高山, 和喜, 小原, 哲郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:治療レベルの衝撃波圧力による各種胆石の被破砕性の検討と,胆石治療に必要な最少の衝撃波照射数の検討を目的に自作の体外衝撃波胆石破砕装置で胆石破砕実験を行った. その結果, 最大径10~18mmの純コレステロール石と最大径10~23mmの混合石(X線透過性陰性結石) では, いったん分割された後は120~150回の衝撃波照射の追加により十分な破砕効果が得られた.混合石(X線透過性陰性結石)ではその直径と分割に至るまでの照射数が相関し,衝撃波破砕治療上の指標になると思われた.混合石(X線不透過性陽性結石)では石灰化した表面を含む破砕片が大きく残存し,これが完全消失を困難にさせている理由のひとつと考えられた.黒色石やビ石は分割されにくく,すべての破砕片を細かくすることは困難であった.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.4.4_451