演題56 Expandable Metallic Biliary Endoprosthesis(EMBE)のPTCSによる評価

切除不能な胆道系悪性腫瘍の閉塞性黄疸例に対し, 放射線療法後に, Expandable Hetallic Stentを胆道系に応用したExpandable Metallic Biliary Endoprosthesis(以下EMBE)を施行しているが, stent挿入後の胆管狭窄改善状況の評価およびstentの胆管粘膜に対する影響をみるため, EMBE後にPTCSを行い, 内視鏡的に観察し検討を加えたので報告する. 対象は, 1990年4月までに, 旭川厚生病院でEMBEを施行した17症例のうち, EMBE後にPTCSを行った11例である. 対象は, 総胆管癌9例, 胆管細胞癌1例, 胃癌リン...

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Veröffentlicht in:胆道 1990, Vol.4 (3), p.332-332
Hauptverfasser: 真口宏介, 岡村毅與志, 並木正義, 斎藤博哉, 鎌田正, 臼渕浩明, 森田譲, 入江五郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:切除不能な胆道系悪性腫瘍の閉塞性黄疸例に対し, 放射線療法後に, Expandable Hetallic Stentを胆道系に応用したExpandable Metallic Biliary Endoprosthesis(以下EMBE)を施行しているが, stent挿入後の胆管狭窄改善状況の評価およびstentの胆管粘膜に対する影響をみるため, EMBE後にPTCSを行い, 内視鏡的に観察し検討を加えたので報告する. 対象は, 1990年4月までに, 旭川厚生病院でEMBEを施行した17症例のうち, EMBE後にPTCSを行った11例である. 対象は, 総胆管癌9例, 胆管細胞癌1例, 胃癌リンパ節転移による胆道狭窄1例である. PTCSは, 原則としてEMBE前・直後, 及び2週間後に行い, さらに, 早期閉塞例を経験してからは, EMBE1週後にも行った症例もある. その結果, EMBE後1週から2週でstentの一部は胆管粘膜上皮に被われ始める. それとともに, 中には胆管上皮の変性・壊死, 脱落を伴い, 一時的な胆管狭窄をきたすことがある. しかし, その後はstentを上皮が被いかぶさり, 良好は胆道ドレナージが行われる例が多かった. 以下, 具体的症例を示しながら, EMBEのPTCSによる評価につき述べる.
ISSN:0914-0077