第二世代高圧放電方式体外衝撃波装置による胆石破砕療法の臨床的検討

第2世代高圧放電方式体外衝撃波療法(ESWL)を胆嚢胆石症50例に施行した.X線透過性石,直径40mm以下,個数7個以下を適応とし,若干のX線陽性石も対象とした.治療器はMPL-9000(Dornier)を用いた.補助療法として, ursodeoxycholic acid 600mg/日経口投与を行った.その結果,50例中46例(92%)の症例で直径4mm以下に破砕できた.80%の症例に治療中に鎮痛剤の投与を必要とした.副作用としては一過性の血尿52%, CPK上昇48%, GOT, GPT上昇23%を認めた.ESWL施行9カ月目において,破砕片の完全消失4例(8%),ほぼ完全消失3例(6%)...

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Veröffentlicht in:胆道 1990/04/25, Vol.4(2), pp.176-185
Hauptverfasser: 松崎, 靖司, 田中, 直見, 松本, 尚志, 西, 雅明, 大菅, 俊明, 松本, 邦彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:第2世代高圧放電方式体外衝撃波療法(ESWL)を胆嚢胆石症50例に施行した.X線透過性石,直径40mm以下,個数7個以下を適応とし,若干のX線陽性石も対象とした.治療器はMPL-9000(Dornier)を用いた.補助療法として, ursodeoxycholic acid 600mg/日経口投与を行った.その結果,50例中46例(92%)の症例で直径4mm以下に破砕できた.80%の症例に治療中に鎮痛剤の投与を必要とした.副作用としては一過性の血尿52%, CPK上昇48%, GOT, GPT上昇23%を認めた.ESWL施行9カ月目において,破砕片の完全消失4例(8%),ほぼ完全消失3例(6%),不変例13例(26%)であった.ESWL施行3日目に逆行性胆道造影施行すると,25例中8例(32%)に総胆管内に破砕片の排出を認めた.以上のことより胆嚢内消失機序として,自然排石と補助療法による溶解の2点が考えられた.第2世代高圧放電方式ESWLは,胆石をできる限り小さく破砕することで,コレステロール胆石の有効な胆石治療法になり得ると考えられた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.4.2_176