体外衝撃波による胆石破砕療法: とくに破砕効果および安全性について
体外衝撃波胆石破砕療法(ESWL)の胆石破砕効果および安全性について検討した.38症例に44回のESWLを施行した.なお,ESWL治療1週間以上前より1日量ウルソデオキシコール酸600mgの投与を行った. 胆石破砕に関する有効度は66%であった.結石が小さいほど有効度が高く,結石の数による有効度の差はみられなかった.またCTおよびX線で石灰化の弱いものほど有効度が高かった.初回治療では無効であっても,2回目,3回目の治療で破砕された症例もみられた.土量分類別では,1型では有効度が高かったが,III型では有効例は認められなかった.副作用に関しては皮膚発赤,肉眼的血尿,腹痛,発熱がみられたが,いず...
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Veröffentlicht in: | 胆道 1989/10/25, Vol.3(4), pp.449-455 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 体外衝撃波胆石破砕療法(ESWL)の胆石破砕効果および安全性について検討した.38症例に44回のESWLを施行した.なお,ESWL治療1週間以上前より1日量ウルソデオキシコール酸600mgの投与を行った. 胆石破砕に関する有効度は66%であった.結石が小さいほど有効度が高く,結石の数による有効度の差はみられなかった.またCTおよびX線で石灰化の弱いものほど有効度が高かった.初回治療では無効であっても,2回目,3回目の治療で破砕された症例もみられた.土量分類別では,1型では有効度が高かったが,III型では有効例は認められなかった.副作用に関しては皮膚発赤,肉眼的血尿,腹痛,発熱がみられたが,いずれも軽微で一過性であった.検査成績では尿潜血陽性,白血球増多,トランスアミナーゼの上昇,CPK上昇などを認めたが, いずれも軽度であり1週間以内に正常に復した. ESWL後のB胆汁中に胆石破砕片が認められた.胆嚢内の破砕片は一部は胆汁とともに十二指腸内に排出されるものと考えられる. |
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ISSN: | 0914-0077 1883-6879 |
DOI: | 10.11210/tando1987.3.4_449 |