急性胆嚢炎に対する経皮経肝胆嚢穿刺術および急性閉塞性胆管炎に対するドレナージ術

抗生物質,鎮痛剤にて症状の軽減のみられない11例の急性胆嚢炎に対し,超音波ガイド下経皮経肝胆嚢穿刺吸引術を施行した.この方法は超音波下に胆嚢をPTC針にて穿刺し,胆汁の吸引と抗生物質の注入を行った後,針を抜去するもので,全例に著明な症状の改善を認め,重症胆嚢炎の有用な初期治療と考えられた.また,総胆管結石を主因とし,超音波で肝内胆管の拡張を認めない急性閉塞性胆管炎7例に対し,超音波ガイド下経皮経肝胆嚢ドレナージ術を施行した.黄疸をはじめ諸症状の改善を認め,PTCDの施行し難い時期での救命治療的ドレナージ手段として安全に容易に行い得る方法と考えられた....

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Veröffentlicht in:胆道 1988/10/25, Vol.2(4), pp.476-483
Hauptverfasser: 森崎, 隆, 佐藤, 裕, 伊藤, 隆康, 岸川, 英樹
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:抗生物質,鎮痛剤にて症状の軽減のみられない11例の急性胆嚢炎に対し,超音波ガイド下経皮経肝胆嚢穿刺吸引術を施行した.この方法は超音波下に胆嚢をPTC針にて穿刺し,胆汁の吸引と抗生物質の注入を行った後,針を抜去するもので,全例に著明な症状の改善を認め,重症胆嚢炎の有用な初期治療と考えられた.また,総胆管結石を主因とし,超音波で肝内胆管の拡張を認めない急性閉塞性胆管炎7例に対し,超音波ガイド下経皮経肝胆嚢ドレナージ術を施行した.黄疸をはじめ諸症状の改善を認め,PTCDの施行し難い時期での救命治療的ドレナージ手段として安全に容易に行い得る方法と考えられた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.2.4_476