松本歯科大学病院におけるチタン金属冠の実態調査 - 2021年における調査
「緒言」金属アレルギー患者の存在や近年の金およびパラジウムなど貴金属の価格高騰を背景として, ロストワックス法で製作される純チタン2種による大臼歯部への全部金属冠, いわゆるチタン鋳造冠(以下, Ti冠)が2020年6月1日より保険収載された. そこで筆者らは, 松本歯科大学病院(以下:松歯大病院)における全部金属冠の使用実態を明らかにすることを目的として, 2020年6月1日から同12月28日において松歯大病院で大臼歯部に装着された全部金属冠にについて調査した. その結果, 全部金属冠の全338症例中Ti冠は33症例であったこと, そしてTi冠の適用症例が増加傾向にあることなどを報告した....
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Veröffentlicht in: | 松本歯学 2022-06, Vol.48 (1), p.21-27 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」金属アレルギー患者の存在や近年の金およびパラジウムなど貴金属の価格高騰を背景として, ロストワックス法で製作される純チタン2種による大臼歯部への全部金属冠, いわゆるチタン鋳造冠(以下, Ti冠)が2020年6月1日より保険収載された. そこで筆者らは, 松本歯科大学病院(以下:松歯大病院)における全部金属冠の使用実態を明らかにすることを目的として, 2020年6月1日から同12月28日において松歯大病院で大臼歯部に装着された全部金属冠にについて調査した. その結果, 全部金属冠の全338症例中Ti冠は33症例であったこと, そしてTi冠の適用症例が増加傾向にあることなどを報告した. 本研究では, Ti冠の使用実態の近況を明らかにすることを目的として, 2021年1月4日から同12月29日の期間について同様の調査を行い, 前回の報告とあわせてTi冠の動向を調査した. 「調査対象および方法」「1. 調査対象」対象は, 2021年1月4日から同12月29日までの間に松歯大病院にて医療保険制度を用いて大臼歯部に装着された全部金属冠, およびその治療を行った歯科医師である. |
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ISSN: | 0385-1613 |