松本歯科大学病院歯科麻酔科における精神鎮静法症例の検討

「緒言」 精神鎮静法は, 歯科治療に対する恐怖心や不安・緊張感を軽減し, 快適かつ安全に治療を施行するために薬物を使用して患者管理を行う方法である1). 安全で安心な歯科治療が近年求められ, 歯科治療時の全身偶発症を予防するためや, また保険適応になったことなどから精神鎮静法を必要とする症例が増加してきている. 松本歯科大学病院歯科麻酔科において過去に行った精神鎮静法について調査することは, 今後精神鎮静法を行っていくうえで重要な参考資料となると考えられる. そこで, 過去14年間に松本歯科大学病院歯科麻酔科において管理を行った精神鎮静法症例について調査し, 検討を行ったので報告する. 「対象...

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Veröffentlicht in:松本歯学 2012-04, Vol.38 (1), p.36-43
Hauptverfasser: 村田賢司, 谷山貴一, 丹羽萌, 大野忠男, 隅田佐知, 石田麻依子, 澁谷徹
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」 精神鎮静法は, 歯科治療に対する恐怖心や不安・緊張感を軽減し, 快適かつ安全に治療を施行するために薬物を使用して患者管理を行う方法である1). 安全で安心な歯科治療が近年求められ, 歯科治療時の全身偶発症を予防するためや, また保険適応になったことなどから精神鎮静法を必要とする症例が増加してきている. 松本歯科大学病院歯科麻酔科において過去に行った精神鎮静法について調査することは, 今後精神鎮静法を行っていくうえで重要な参考資料となると考えられる. そこで, 過去14年間に松本歯科大学病院歯科麻酔科において管理を行った精神鎮静法症例について調査し, 検討を行ったので報告する. 「対象と方法」 1998年1月から2011年12月までの14年間に, 歯科麻酔科が管理を行った精神鎮静法症例を対象とし, 診療録と麻酔記録をもとに集計した. 診療録および麻酔記録は被験者が特定できない符号化による連結不可能匿名化を行った.
ISSN:0385-1613