上顎全部床義歯装着による味覚異常・咀嚼障害をインプラント体支持補綴装置で改善した症例

症例の概要:患者は63歳の女性で,7+7 , 765|567 欠損に対する上顎全部床義歯,下顎部分床義歯を装着していたが,義歯の転覆による咀嚼障害および義歯床の口蓋被覆による味覚異常の改善を希望していた.7+7 欠損に対して,ボーンアンカードデンチャータイプの固定性インプラント義歯, 765|567 欠損に対して,歯冠形態のインプラント義歯にて機能回復を行った.考察:機能回復後,患者の味覚異常・咀嚼障害は消退し,また,補綴装置の破損などのトラブルもなく,良好に経過している.結論:味覚異常・咀嚼障害を訴えるEichnerの分類C2の欠損パターンの患者に対して,上顎インプラント体支持補綴治療は有効...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2024, Vol.16(1), pp.131-134
1. Verfasser: 大野, 充昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例の概要:患者は63歳の女性で,7+7 , 765|567 欠損に対する上顎全部床義歯,下顎部分床義歯を装着していたが,義歯の転覆による咀嚼障害および義歯床の口蓋被覆による味覚異常の改善を希望していた.7+7 欠損に対して,ボーンアンカードデンチャータイプの固定性インプラント義歯, 765|567 欠損に対して,歯冠形態のインプラント義歯にて機能回復を行った.考察:機能回復後,患者の味覚異常・咀嚼障害は消退し,また,補綴装置の破損などのトラブルもなく,良好に経過している.結論:味覚異常・咀嚼障害を訴えるEichnerの分類C2の欠損パターンの患者に対して,上顎インプラント体支持補綴治療は有効な治療法の一つであると考えられた.
ISSN:1883-4426
1883-6860
DOI:10.2186/ajps.16.131