部分矯正を用いて咬合回復を図った症例

症例の概要:患者は25歳の女性.主訴は下顎左側臼歯部ブリッジの審美障害,咀嚼障害,および顎機能障害であった.左側第二大臼歯は鋏状咬合を呈しており,右側顎関節に疼痛とクリッキングを認めた.スタビリゼーションスプリントの使用後,部分矯正を行い,下顎左側に歯冠補綴を行った.考察:本症例では,初めにスタビリゼーションスプリントの装着による顎機能異常症状の改善,その後,部分矯正による鋏状咬合の改善により咬合状態が改善することにより,良好な経過が得られたと考えられた.結論:臼歯部の咬合状態を改善したことが,長期的に良好な経過を維持することに有効だった....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2023, Vol.15(4), pp.515-518
1. Verfasser: 大竹, 志保
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:症例の概要:患者は25歳の女性.主訴は下顎左側臼歯部ブリッジの審美障害,咀嚼障害,および顎機能障害であった.左側第二大臼歯は鋏状咬合を呈しており,右側顎関節に疼痛とクリッキングを認めた.スタビリゼーションスプリントの使用後,部分矯正を行い,下顎左側に歯冠補綴を行った.考察:本症例では,初めにスタビリゼーションスプリントの装着による顎機能異常症状の改善,その後,部分矯正による鋏状咬合の改善により咬合状態が改善することにより,良好な経過が得られたと考えられた.結論:臼歯部の咬合状態を改善したことが,長期的に良好な経過を維持することに有効だった.
ISSN:1883-4426
1883-6860
DOI:10.2186/ajps.15.515