本誌の構成

新年明けましておめでとうございます. 日本補綴歯科学会誌第11巻1号をお届けいたします. 昨年からスタートしたシリーズ「エビデンス&オピニオン」は早くも第4回を迎えました. 第1回の山下敦先生による「補綴と歯の延命」, 第2回の藍稔先生による「真実を求めて とくに咬頭嵌合位に関して」, 第3回の坂東永一先生による「咬合と顎運動」に続きますのは, 早川巖先生による「コンプリートデンチャーの人工歯配列 - 天然歯列に準じた配列 - 」です. 現在も臨床の最前線で義歯治療を続けておられるというレジェンドから, なぜ歯槽頂を基準にした力学的な人工歯配列よりも天然歯列に準じた人工歯配列が優れてい...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2019-01, Vol.11 (1), p.3-3
1. Verfasser: 石垣尚一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:新年明けましておめでとうございます. 日本補綴歯科学会誌第11巻1号をお届けいたします. 昨年からスタートしたシリーズ「エビデンス&オピニオン」は早くも第4回を迎えました. 第1回の山下敦先生による「補綴と歯の延命」, 第2回の藍稔先生による「真実を求めて とくに咬頭嵌合位に関して」, 第3回の坂東永一先生による「咬合と顎運動」に続きますのは, 早川巖先生による「コンプリートデンチャーの人工歯配列 - 天然歯列に準じた配列 - 」です. 現在も臨床の最前線で義歯治療を続けておられるというレジェンドから, なぜ歯槽頂を基準にした力学的な人工歯配列よりも天然歯列に準じた人工歯配列が優れているのかについて論旨明快に熱く語られています. もうひとつのシリーズ企画である「補綴医に贈る再生医療の話」は, 最終回である第4回を迎え, 魚島勝美先生, 加来賢先生, 長澤麻沙子先生から「骨・歯根膜の再生と力 - 補綴的意義を探る - 」と題し, 骨の再生と力, 歯根膜の再生と力の2つのテーマを掘り下げていただきました. 平成30年7月1日に開催された東京支部特別講演会「補綴のプロフェッショナルに聴く」からは, お二人の先生にお願いし, 石上友彦先生には「部分床義歯装着後の口腔内管理」と題して, ひとたび介入すれば生涯にわたり必要となる補綴歯科治療における口腔管理の重要性を, 谷口尚先生には「顎顔面補綴治療 - 医科と歯科のコラボレーション - 」と題して, 顎顔面補綴治療が必要な患者のQOLを向上させるために何が必要なのかを, それぞれご執筆いただきました. 第127回学術大会の臨床リレーセッション2「有床義歯の臨床を深める」からは, 谷田部優先生に「ノンメタルクラスプデンチャーの現状 - 部分床義歯の選択肢として考慮すべきこと - 」と題し, 臨床例をご提示いただきながらノンメタルクラスプデンチャーに関する現時点でのエビデンスとご見解を述べていただきました. 同じく第127回学術大会の委員会セミナー3からは, 筒井孝子先生に「地域包括ケアシステム下の医科, 歯科, 介護及び生活支援サービスにおける連携の未来」と題し, 急速に変革している地域包括ケアシステムに求められているものは何かについて解説していただきました. 原著論文では, 小臼歯CAD/CAM冠導入2年後の臨床経過に関する調査研究が収載されており, CAD/CAM冠に関するエビデンス収集のための貴重な知見が得られるものと思います. 最後になりましたが, お忙しい中, 快く原稿執筆をお引き受けいただいた先生方, また査読や編集作業にご尽力いただいた先生方に心より御礼申し上げます.
ISSN:1883-4426