支台歯の選択と予後に関する補綴的戦略を考える

部分床義歯において,支台装置は部分床義歯の予後を左右する.支台歯の選択は欠損様式,歯の状態などにより決定するが,支台歯の負担を減らす戦略として,維持装置の選択,支台歯の増加・連結などがあげられる.これらの補綴戦略の有効性は支台歯の動揺や打診痛の有無,骨レベルの変化などの観察により判断することになるが,術前に術後の状態を予測することは難しく,術後の変化を知り得た時点で,現義歯の設計のまま不良な経過を改善する方策は少ない.しかし遊離端部にインプラントが埋入され,中間欠損化が行われると,天然歯支台にとって良好な予後が期待できることが文献と症例とから示唆された....

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2017, Vol.9(3), pp.193-198
Hauptverfasser: 松下, 恭之, 木原, 優文, 江﨑, 大輔, 鮎川, 保則, 古谷野, 潔
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:部分床義歯において,支台装置は部分床義歯の予後を左右する.支台歯の選択は欠損様式,歯の状態などにより決定するが,支台歯の負担を減らす戦略として,維持装置の選択,支台歯の増加・連結などがあげられる.これらの補綴戦略の有効性は支台歯の動揺や打診痛の有無,骨レベルの変化などの観察により判断することになるが,術前に術後の状態を予測することは難しく,術後の変化を知り得た時点で,現義歯の設計のまま不良な経過を改善する方策は少ない.しかし遊離端部にインプラントが埋入され,中間欠損化が行われると,天然歯支台にとって良好な予後が期待できることが文献と症例とから示唆された.
ISSN:1883-4426
1883-6860
DOI:10.2186/ajps.9.193