歯科用金属による金属アレルギーの臨床病態と補綴学的対応に関する多施設調査

「研究結果概要」歯科用金属に起因する金属アレルギー(以下, 歯科用金属アレルギー)の臨床病態と補綴学的対応の効果を明らかにすることを目的に, 以下の調査を行った. 「1. 多施設における歯科用金属アレルギーのアンケートによる実態調査」日本有病者歯科医療学会と共同で作製した調査票を用いて, 補綴歯科関連12施設, 168名を対象にアンケート調査を行い, 以下の結果を得た. 1)何らかのアレルギー疾患を有するものが67.0%であった. 2)来院時に何らかの症状を有していたものは66.7%で, 口腔内は扁平苔癬が29.0%, 全身ではアトピー性皮膚炎が22.2%で最も多かった. 3)91.1%の患者...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2015, Vol.7(3), pp.234-235
1. Verfasser: 市川, 哲雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「研究結果概要」歯科用金属に起因する金属アレルギー(以下, 歯科用金属アレルギー)の臨床病態と補綴学的対応の効果を明らかにすることを目的に, 以下の調査を行った. 「1. 多施設における歯科用金属アレルギーのアンケートによる実態調査」日本有病者歯科医療学会と共同で作製した調査票を用いて, 補綴歯科関連12施設, 168名を対象にアンケート調査を行い, 以下の結果を得た. 1)何らかのアレルギー疾患を有するものが67.0%であった. 2)来院時に何らかの症状を有していたものは66.7%で, 口腔内は扁平苔癬が29.0%, 全身ではアトピー性皮膚炎が22.2%で最も多かった. 3)91.1%の患者にパッチテストが行われていた. パッチテストでいずれかの金属元素に陽性を示した患者の割合は, 全体で59.8%, 男性52.2%, 女性60.2%であった. 4)感作陽性率の高いものは, 順に, Ni(28.7%), Pd(21.3%), Cr(20.5%), Co(28.0%), Hg(15.6%)であった.
ISSN:1883-4426
1883-6860
DOI:10.2186/ajps.7.234