バーアタッチメントを適用したインプラント支持可撤性ブリッジによる下顎無歯顎の補綴

症例の概要:患者は先天性表皮水疱症の既往がある上下無歯顎の男性.口腔粘膜に水疱や糜爛を生じやすく,義歯の装着に支障をきたすため,インプラント治療を希望して来院した. 考察:下顎はインプラント支持の可撤性ブリッジ,上顎は通常の全部床義歯により咬合回復とそれに伴う口腔機能向上を図ることができた.バーアタッチメントの適用によりブリッジの強固な支持と維持が可能になったことと先天性表皮水疱症の影響下にあると考えられる口腔粘膜への機械的刺激が軽減されたことがその要因と考えられる. 結論:先天性表皮水疱症を有する無歯顎患者に対して口腔粘膜の支持能力に応じた補綴装置を装着することにより良好な経過が得られた....

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会誌 2013/01/10, Vol.5(1), pp.100-103
1. Verfasser: 川本, 真一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例の概要:患者は先天性表皮水疱症の既往がある上下無歯顎の男性.口腔粘膜に水疱や糜爛を生じやすく,義歯の装着に支障をきたすため,インプラント治療を希望して来院した. 考察:下顎はインプラント支持の可撤性ブリッジ,上顎は通常の全部床義歯により咬合回復とそれに伴う口腔機能向上を図ることができた.バーアタッチメントの適用によりブリッジの強固な支持と維持が可能になったことと先天性表皮水疱症の影響下にあると考えられる口腔粘膜への機械的刺激が軽減されたことがその要因と考えられる. 結論:先天性表皮水疱症を有する無歯顎患者に対して口腔粘膜の支持能力に応じた補綴装置を装着することにより良好な経過が得られた.
ISSN:1883-4426
1883-6860
DOI:10.2186/ajps.5.100