16. 総義歯補綴学の問題解決型学習におけるチューターの指導法に関する研究
「I. 目的」問題解決型学習(Problem-Based Learning, 以下PBL)における指導法について示唆を得るため, 自己学習法の獲得に影響を与える因子を検討した. 「II. 方法」平成18年度(n=120)および平成19年度(n=117)の本学4年次生を対象に行なわれた総義歯補綴学のPBL1)終了時に「学習態度」・「臨床推理能力」・「授業内容」および「教員評価」に関する質問表を用いて調査を行い, 「自己学習の方法が分かった」という回答に影響を与える有意な因子を多重ロジスティック回帰分析にて抽出した. 「III. 結果と考察」「自己学習の方法が分かった」に影響を与える有意な因子とし...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2008, Vol.52 (3), p.453-453 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」問題解決型学習(Problem-Based Learning, 以下PBL)における指導法について示唆を得るため, 自己学習法の獲得に影響を与える因子を検討した. 「II. 方法」平成18年度(n=120)および平成19年度(n=117)の本学4年次生を対象に行なわれた総義歯補綴学のPBL1)終了時に「学習態度」・「臨床推理能力」・「授業内容」および「教員評価」に関する質問表を用いて調査を行い, 「自己学習の方法が分かった」という回答に影響を与える有意な因子を多重ロジスティック回帰分析にて抽出した. 「III. 結果と考察」「自己学習の方法が分かった」に影響を与える有意な因子として「適切な参考図書・文献を探せた」・「自分自身が成長したと感じた」・「学習したことを体系化できた」, 「臨床的な知識が身についた」・「治療計画立案の方法が身についた」, 「医療に対する意欲が刺激された」・「授業の目的および目標を理解した」, などがあげられた. PBLにおいて受講者の自己学習法の獲得を図るには, チューターによる学習目標の明示および臨床的かつ現実的で適切な難易度を有するシナリオの提示と, 各チューターによる参考資料の検索方法および系統的な思考方法による臨床問題推論に関する指導が重要で, これらの点に留意し指導法の改善にあたるべきことが示唆された. 「IV, 文献」1)河相安彦, 矢崎貴啓, 松丸悠一ほか, 講義および問題解決型学習の双方で総義歯学を履修した学生の学習効果に関する比較検討. 補綴誌 51:572-581, 2007. |
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ISSN: | 0389-5386 |