13. 漂白が歯質とレジンセメントの接着強さに与える影響‐ホームブリーチング剤による漂白について
「I. 目的」歯の着色や変色に対する処置として漂白法が多用されているが, 漂白による改善が十分でなかった場合はラミネートベニアによる修復を施すことがある. 演者らは第115回日本補綴歯科学会において, オフィスブリーチング(OB)が牛歯エナメル質とレジンセメントとの接着強さに与える影響について発表した. 今回はホームブリーチング(HB)について同様の検討をした. 「II. 方法」被着体は牛歯エナメル質を使用し, 漂白剤はハイライトシェードアップ(松風), 前処理材は, インパーバボンドエッチングゲル(松風), レジンセメントはラミナボンドコンポジットペースト(松風)を用いた. 漂白方法は通法に...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2007, Vol.51 (2), p.432-432 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」歯の着色や変色に対する処置として漂白法が多用されているが, 漂白による改善が十分でなかった場合はラミネートベニアによる修復を施すことがある. 演者らは第115回日本補綴歯科学会において, オフィスブリーチング(OB)が牛歯エナメル質とレジンセメントとの接着強さに与える影響について発表した. 今回はホームブリーチング(HB)について同様の検討をした. 「II. 方法」被着体は牛歯エナメル質を使用し, 漂白剤はハイライトシェードアップ(松風), 前処理材は, インパーバボンドエッチングゲル(松風), レジンセメントはラミナボンドコンポジットペースト(松風)を用いた. 漂白方法は通法に従い, 1日1回2時間, 2週間行い, 漂白終了後は1週間37℃水中保管した. また, 漂白なしをコントロールとした. その後, ベニアの形成を想定してエナメル質を深さ0.5mm研削し, 耐水紙#1000まで研磨して被着面とした. 被着面は前処理後, 内径3mm高さ2mmのシリコーンリングを仮着し, レジンセメントを充填した. 硬化後, 37℃水中に24時間浸潰し, 圧縮せん断接着強さを測定した. 「III. 結果と考察」前回の報告ではコントロールと比較して, OBにおいて接着強さが有意に低下していたが, 今回, HBでは同程度であった. このことは, HBの場合, 歯質とレジンセメントの接着強さに影響を及ぼさないことを示すものである. |
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ISSN: | 0389-5386 |