12. 従来型および新型共振周波数解析装置によるインプラント体の安定性評価の比較検討
「I. 目的」近年, 骨内安定性を評価する装置としてインプラント体埋入時から上部構造装着後も測定可能である共振周波数解析装置(Osstell(TM), Osstell(TM) mentor, Integration Diagnostics)が開発された. この装置で得られるISQ値〔Implant Stability Quotient Value:範囲1~100)は, 骨内安定性を評価する指標とされている. 本研究では, ISQ値について, 従来型(Osstell(TM):OS)と新型(Osstell(TM) mentor:OSM)を比較検討した. 「II. 方法」大阪歯科大学附属病院口腔イン...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2007, Vol.51 (2), p.422-422 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」近年, 骨内安定性を評価する装置としてインプラント体埋入時から上部構造装着後も測定可能である共振周波数解析装置(Osstell(TM), Osstell(TM) mentor, Integration Diagnostics)が開発された. この装置で得られるISQ値〔Implant Stability Quotient Value:範囲1~100)は, 骨内安定性を評価する指標とされている. 本研究では, ISQ値について, 従来型(Osstell(TM):OS)と新型(Osstell(TM) mentor:OSM)を比較検討した. 「II. 方法」大阪歯科大学附属病院口腔インプラント科において, インプラント体(ANKYLOS, DENSPLY)を埋入した症例を対象とした. インプラント体埋入時, 2次手術時, 印象採得時, 上部構造装着時にOS, OSMにてISQ値を測定した. ISQ値の測定は, OSでは, 測定器具であるトランスデューサーを10Ncmで, OSMでは, 測定器具であるスマートペグを5Ncmでインプラント体に一定に固定した. 「III. 結果と考察」症例数は15症例であり, インプラント体の総数は81本であった. OSMのISQ値が40~49においてOSの方が高かった(相関性:-0.62, 一致性:-0.053), 50~69では, 同等の値を示した(相関性:0.92, 一致性:0.878). 70~ではOSの方が低かった(相関性:0.62, 一致性:0.195). OSMの測定域によって, OSとのISQ値の差の様相が異なること明らかとなった. 以上から, OSMから得られるISQ値において, OSから得られるISQ値との差の様相が異なることが明らかとなった. つまり, 同一インプラント体での, OSとOSMによるISQ値を同一に扱うべきではないとの結論を得た. 「IV. 文献」1)新井是宣, 岩田光生, 上村直也ほか. 共振周波数解析装置によるインプラント体の骨内安定性の評価に関する基礎的検討. 補綴誌 50・115回特別号:87, 2006. |
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ISSN: | 0389-5386 |