3. 骨造成を伴ったインプラント補綴症例の予後
「I. 目的」近年インプラント補綴は, 大きな発展を遂げ広く認知されるようになった. また, 骨量が不足している部位においても種々の方法によって骨造成を行うことにより適応範囲が大きく広がってきた. 今回は, GBR, ソケットリフト法により骨造成した部位の経過観察をX線CT画像を含め評価, 報告した. 「II. 症例の概要」症例1 55歳女性. 上顎└2~6欠損部にインプラント4本植立し, 補綴を行った. オステオトームにて骨癌度を上げ, 自家骨, 人工骨を併用し, Gore Texメンブレンを用い2回法にてGBR, インプラント補綴を行った. H14年, インプラント植立, H15年, 上部...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2007, Vol.51 (2), p.396-396 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」近年インプラント補綴は, 大きな発展を遂げ広く認知されるようになった. また, 骨量が不足している部位においても種々の方法によって骨造成を行うことにより適応範囲が大きく広がってきた. 今回は, GBR, ソケットリフト法により骨造成した部位の経過観察をX線CT画像を含め評価, 報告した. 「II. 症例の概要」症例1 55歳女性. 上顎└2~6欠損部にインプラント4本植立し, 補綴を行った. オステオトームにて骨癌度を上げ, 自家骨, 人工骨を併用し, Gore Texメンブレンを用い2回法にてGBR, インプラント補綴を行った. H14年, インプラント植立, H15年, 上部構造最終補綴を終了した. 症例2 53歳女性, 上顎7~4」欠損部にインプラント4本植立し, 補綴を行った. オステオトーム法を用い, 人工骨を併用しソケットリフト法にて上顎洞底挙上, 1回法にて, インプラント補綴を行った. H15年, インプラント植立, H16年, 上部構造最終補綴を終了した. 「III. 結果と考察」骨造成をを伴ったインプラント植立後, それぞれ約3年半, 約4年半経過した症例において, 造成した部位の骨は若干の吸収は認められるものの, インプラント体は十分に機能しており, 予知性の高いプロトコルであることを確認した. また, CT画像による所見では, インプラント体のアーチファクトが著明に現れ, 客観的な評価がなかなか難しい. 今後インプラント周囲炎, 咬合関係に注意しメインテナンスを継続し, 長期に渡る経過を観察していく必要がある. |
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ISSN: | 0389-5386 |