2. ガラス繊維強化樹脂で補強した床用レジンの比例限における曲げ強さ
「I. 目的」ガラス繊維強化樹脂(Fiber Reinforced Composites, FRC)が義歯床の補強材として有効かどうか検討することである. 「II. 方法」ガラス長繊維を使用してFRCを試作し, 厚さ0.5mm, 1.0mm, 1.5mm幅5.0mm, 長さ65mmに形成した. 填入時, 試料の中心部に, 長軸方向と平行となるようFRCを埋入し, 2.5×10.0×65mmの床用レジン試料を作製した. クロスヘッドスピード1.0mm/minの条件で三点曲げ試験を行い, 比例限の曲げ強さを算出した. 補強なしおよび金属補強線を埋入した試料についても同様の試験を行った. 「III....
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2007, Vol.51 (2), p.372-372 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」ガラス繊維強化樹脂(Fiber Reinforced Composites, FRC)が義歯床の補強材として有効かどうか検討することである. 「II. 方法」ガラス長繊維を使用してFRCを試作し, 厚さ0.5mm, 1.0mm, 1.5mm幅5.0mm, 長さ65mmに形成した. 填入時, 試料の中心部に, 長軸方向と平行となるようFRCを埋入し, 2.5×10.0×65mmの床用レジン試料を作製した. クロスヘッドスピード1.0mm/minの条件で三点曲げ試験を行い, 比例限の曲げ強さを算出した. 補強なしおよび金属補強線を埋入した試料についても同様の試験を行った. 「III. 結果と考察」曲げ強さは補強なし(33.6±0.9MPa)に対して厚さ0.5mm FRC補強試料(45.2±3.5MPa)は有意に高かった. 1.0mmFRC補強試料(60.2±3.6MPa)はそれらに対して有意に高く, 金属補強線埋入試料(59.3±2.6MPa)と有意差がなかった. 1.5mmFRC補強試料(105.4±16.3MPa)はいずれの試料に対しても有意に高かった. 「IV. 結論」ガラス繊維強化樹脂は義歯床用レジンの補強材として有効であることが示唆された. 「V. 文献」Vallittu PK, Lassila VP. Effect of metal strengthener's surface roughness on fracture resistance of acrylic denture base material. J Oral Rehabil. 1992 Jul;19(4):385-91. |
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ISSN: | 0389-5386 |