4. キーパーおよび磁石構造体の除去方法の一考案-金属研磨時の発熱利用
「I. 目的」演者らは部分床義歯に組み込まれた金属ハウジングパターン内の磁石構造体, あるいはキーパーボンディング法を用いて根面板に合着したキーパーを簡単に除去する方法を模索している. 平成17年度本学会東海支部にて, 義歯床内のクラスプを除去する方法として, シリコンポイントによる研磨時の摩擦熱を利用する方法を報告した. 今回は, 摩擦熱を利用したキーパーおよび磁石構造体の除去方法について検討した. 「III. 方法」12%金銀パラジウム合金(パラトップ12マルチ, デンツプライ三金)を用いて鋳造した磁性アタッチメントのキーパートレー(ギガウスC600, GC)に, キーパーをビスタイトII...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2006, Vol.50 (3), p.505-505 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」演者らは部分床義歯に組み込まれた金属ハウジングパターン内の磁石構造体, あるいはキーパーボンディング法を用いて根面板に合着したキーパーを簡単に除去する方法を模索している. 平成17年度本学会東海支部にて, 義歯床内のクラスプを除去する方法として, シリコンポイントによる研磨時の摩擦熱を利用する方法を報告した. 今回は, 摩擦熱を利用したキーパーおよび磁石構造体の除去方法について検討した. 「III. 方法」12%金銀パラジウム合金(パラトップ12マルチ, デンツプライ三金)を用いて鋳造した磁性アタッチメントのキーパートレー(ギガウスC600, GC)に, キーパーをビスタイトII(トクヤマデンタル)を用いて合着後, 温度センサ(安立計器)を貼付し, シリコンポイント(M3No. 13, 松風)を30000回転/分で手圧により圧接し, その発熱温度による変化をハンディ温度計(安立計器)を用いて測定した. 「III. 結果と考察」シリコンポイントによるキーパー研磨時の発熱温度は, 50秒間で約230℃まで上昇し, その後わずかな上昇を認めた. ビスタイトIIを用いて合着されたキーパーは約230℃で, スーパーボンドを用いた場合は約190℃でキーパーが除去可能であった. 金属による補綴装置を研磨する際, 発熱により金属に接している材料にも影響を与えることも確認された. 「IV. 文献」1)野口八九重, 飯田浩二. 研磨62-76, 東京:医歯薬出版, 1979. |
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ISSN: | 0389-5386 |