11. アタッチメント・テレスコープ応用補綴装置の設計・製作欠損補綴の変遷と現状
「I. 目的」 パーシャルデンチャーは, 患者の口腔内の欠損歯列を, 審美的・機能的に回復・改善することを目的としたひとつの補綴装置であるが, アタッチメント・テレスコープを支台装置に応用した補綴装置について, その変遷と現状について報告する. 「II. 方法」 どの症例においても, 歯科医師によって, 診査・診断がなされ, 患者とのインフォームドコンセントを含めて治療方針が決定されたうえで, ラボサイドへの補綴装置製作依頼があり, 歯科技工士はそこから製作に取り掛かることになる. 歯科技工士は, 補綴装置製作者の立動として, 構造的・審美的あるいは耐久性に問題が生じそうな場合や, より良い補...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2005, Vol.49 (2), p.355-355 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」 パーシャルデンチャーは, 患者の口腔内の欠損歯列を, 審美的・機能的に回復・改善することを目的としたひとつの補綴装置であるが, アタッチメント・テレスコープを支台装置に応用した補綴装置について, その変遷と現状について報告する. 「II. 方法」 どの症例においても, 歯科医師によって, 診査・診断がなされ, 患者とのインフォームドコンセントを含めて治療方針が決定されたうえで, ラボサイドへの補綴装置製作依頼があり, 歯科技工士はそこから製作に取り掛かることになる. 歯科技工士は, 補綴装置製作者の立動として, 構造的・審美的あるいは耐久性に問題が生じそうな場合や, より良い補綴物が仕上がる設計があれば, 必要に応じて歯科医師に提案し, その補綴装置が完成するまでの間, 歯科医師とのコミュニケーションを充実させ, 患者に装着されるまで責任を共有するという自覚が大切である. 大規模なコマーシャルラボに所属する立場として, これまで多数の歯科医師の臨床にふれてきた. 各歯科医師によって設計された補綴物の臨床例を振り返り, そのコミュニケーションのなかで教示された内容をもとに, 歯科技工士の立場から欠損補綴物の特徴・傾向・統計などを解説する. 「III. 結果と考察」 欠損補綴の支台装置にインプラントの応用が急激な伸びを示しているが, アタッチメント・テレスコープが減少傾向にあるわけではなかった. 欠損補綴に応用されている支台装置のおよそ80%はクラスプを応用したパーシャルデンチャーであり, その層からの審美的要求の高まりが, その要因の一つにあげられるものと考えられる. |
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ISSN: | 0389-5386 |