7. ストレス刺激によるストレスホルモンの変動 ─唾液中のコルチゾール・メラトニンの関係

「I. 目的」 神経系・内分泌系・免疫系の生体防御機構の関係概念を基本にし, 唾液中から検出可能な神経内分泌系から免疫系への情報伝達やホルモンに対する受容体の中からコルチゾール, メラトニンの2種類を選択し, これらの分泌濃度が日常の生活パターン内で, 刺激負荷によって, どのように変動するかを比較, 検討した. 「II. 方法」 被験者は, 事前に実験の趣旨等の説明を行い, 実験参加の同意を得た, 健常有歯顎者の男性ボランティア6名(平均年齢28歳)とした. 実験期間は約2ヶ月間とし, 期間中は各個人の生活サイクルを尊重し自由行動としたが, できるだけ規則正しい生活サイクルを送るように心がけ...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2005, Vol.49 (2), p.348-348
Hauptverfasser: 横山佳郎, 村田辰夫, 倉知正和, 宇野光乗, 横山貴紀, 山仲徹, 松井孝介, 野々垣龍吾, 山村善治, 太田義人, 岡俊男, 石神元
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」 神経系・内分泌系・免疫系の生体防御機構の関係概念を基本にし, 唾液中から検出可能な神経内分泌系から免疫系への情報伝達やホルモンに対する受容体の中からコルチゾール, メラトニンの2種類を選択し, これらの分泌濃度が日常の生活パターン内で, 刺激負荷によって, どのように変動するかを比較, 検討した. 「II. 方法」 被験者は, 事前に実験の趣旨等の説明を行い, 実験参加の同意を得た, 健常有歯顎者の男性ボランティア6名(平均年齢28歳)とした. 実験期間は約2ヶ月間とし, 期間中は各個人の生活サイクルを尊重し自由行動としたが, できるだけ規則正しい生活サイクルを送るように心がけてもらった. ストレス負荷は, 回想刺激, 計算刺激, 音楽刺激の3種類とし, 16時にそれぞれ刺激を負荷した. 唾液採取は, 実験日の9時, 13時, 16時, 刺激負荷終了後10分後, そして実験日翌日の9時, 13時, 16時とし, これを水曜日の隔週3回繰り返し行った. また唾液は, 唾液採取用パットを用い, 専用保存液中に固定後, 測定まで-20℃以下で保存し, RIA法に準じ1週間以内に測定した. 「III. 結果と考察」 コルチゾール, メラトニン濃度は, 本研究で負荷した刺激の内容, 程度では, 負荷直後に大きな変動を示さないことが解った. しかし, メラトニン濃度については3種の刺激ともに負荷翌日の朝(9時)には, 前日の朝に比較して明確に減少したことから, 刺激の負荷はその種類に関わらず, 夜間におけるメラトニン産生を抑制させることを示唆したもの考えた.
ISSN:0389-5386