24. いびき防止装置の使用効果について下顎位と上気道に与える影響

「I. 目的」近年いびきは単なる騒音としてではなく睡眠のクオリティーを低下させるものとしてその影響と予防に関心が高まってきている. これまで各種のオーラルアプラインスを用いて下顎を前方位へ誘導することで, 舌根が後退することを防ぎ, 上気道部の換気性を保つ装置が試みられており, その使用効果の評価はセファロによる気道直径の比較でしめされてきた. しかしながら, 前方位への機械的誘導の意味と, 複雑な形状の気道断面の計測上の正確性に対してはこれまで検討されてこなかった. そこで本研究では上下顎一体型でかつある程度の開口をも許容するいびき防止装置(サイレンサー, エルコデント社製)に着目し, 臨床...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2004, Vol.48 (3), p.497-497
Hauptverfasser: 矢儀一智, 佐藤元, 前田芳信, 津川剛, 三浦治郎, 十河基文, 松田信介, 村上秀明, 柿本直也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」近年いびきは単なる騒音としてではなく睡眠のクオリティーを低下させるものとしてその影響と予防に関心が高まってきている. これまで各種のオーラルアプラインスを用いて下顎を前方位へ誘導することで, 舌根が後退することを防ぎ, 上気道部の換気性を保つ装置が試みられており, その使用効果の評価はセファロによる気道直径の比較でしめされてきた. しかしながら, 前方位への機械的誘導の意味と, 複雑な形状の気道断面の計測上の正確性に対してはこれまで検討されてこなかった. そこで本研究では上下顎一体型でかつある程度の開口をも許容するいびき防止装置(サイレンサー, エルコデント社製)に着目し, 臨床的に経験する自覚症状の改善だけではなく, その使用が下顎位と上気道に与える影響について, 健常者の安静時を対象にMRIにて撮像し比較検討した. 「II. 材料ならびに方法」実験の趣旨に理解と協力を得られたいびきを自覚しない男性6名を被験者として選択し, 測定は安静時において, 装置非装着時と装着時に開口と閉口が与える上気道部への影響についてGE社製MRI Signa L-xを用い, 撮像データから画像解析ソフトを用い気道断面積を計測し比較検討した. 「III. 結果と考察」自覚症状のない被検者においても水平位では開口時に下顎の後退による喉頭蓋基部での狭窄が生じること(P
ISSN:0389-5386