コーヌステレスコープと磁性アタッチメントの支台歯の状況に対応した使いわけ

「I. はじめに」コーヌステレスコープと磁性アタッチメント(オーバーデンチャーの維持装置ということで根面性のものと理解する)について, その臨床応用に携わった4氏の論文を読む機会を得た. コーヌステレスコープか磁性アタッチメントかという題の下で, 4氏が基礎面, 臨床面, さまざまな角度からそれぞれにコーヌステレスコープあるいは磁性アタッチメントについて叙述している. それぞれみずからの紹介した維持装置が他方より優れている面を出すべく努力をしているような論の進め方になっている. それぞれの論からすると, どちらか一方が存在すれば他方はいらないというように聞こえる. また, それも正当な理由に裏...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2004/06/10, Vol.48(3), pp.334-342
1. Verfasser: 石幡, 伸雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」コーヌステレスコープと磁性アタッチメント(オーバーデンチャーの維持装置ということで根面性のものと理解する)について, その臨床応用に携わった4氏の論文を読む機会を得た. コーヌステレスコープか磁性アタッチメントかという題の下で, 4氏が基礎面, 臨床面, さまざまな角度からそれぞれにコーヌステレスコープあるいは磁性アタッチメントについて叙述している. それぞれみずからの紹介した維持装置が他方より優れている面を出すべく努力をしているような論の進め方になっている. それぞれの論からすると, どちらか一方が存在すれば他方はいらないというように聞こえる. また, それも正当な理由に裏づけられているようである. しかし, コーヌステレスコープか磁性アタッチメントかという本来の題に対する問いかけには, 戸惑いを感じているふしも散見できる. 確かに, 両者とも部分床義歯の維持装置として紹介されてはいるが, コーヌステレスコープと磁性アタッチメントはただ単に「~か~か」として, どちらが優れているかという対立するような視点からでは捉えることができない問題を内包するために, 何となくそれぞれの維持装置の優秀なところのみを指摘せざるをえないという結果に終わっているのではなかろうか.
ISSN:0389-5386
1883-177X
DOI:10.2186/jjps.48.334