7. インプラント上部構造体の不適合が周囲骨の吸収に及ぼす影響

「I. 目的」不適合な上部構造体(ブリッジ)のインプラント体へのスクリュー固定は骨吸収の原因になると推測される. そこでブリッジの適合状態がインプラント周囲骨に及ぼす影響を比較検討した. 「II. 方法」2才ビーグル犬(♂)6頭を用い, 下顎両側P1からM2まで抜歯, 3ヶ月後IMZインプラント(φ3.3mm×10mm FRIADENT社)を6mm間隔で3本埋入した. ブリッジ装着時, 実験側は中央を除く両端インプラントのチタン製IMC上に100μmのワッシャーを介在させブリッジを装着, IMZトルクラチェットにて固定した. 装着後3ヶ月後および6ヶ月後にX線規格写真およびCMRで観察した....

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2003, Vol.47 (5), p.910-910
Hauptverfasser: 玉山元淳, 渡邉文彦, 高瀬一郎, 笹澤武史, 酒井辰弥, 宮里省吾, 多和田泰之, 小松繁樹, 畑好昭
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」不適合な上部構造体(ブリッジ)のインプラント体へのスクリュー固定は骨吸収の原因になると推測される. そこでブリッジの適合状態がインプラント周囲骨に及ぼす影響を比較検討した. 「II. 方法」2才ビーグル犬(♂)6頭を用い, 下顎両側P1からM2まで抜歯, 3ヶ月後IMZインプラント(φ3.3mm×10mm FRIADENT社)を6mm間隔で3本埋入した. ブリッジ装着時, 実験側は中央を除く両端インプラントのチタン製IMC上に100μmのワッシャーを介在させブリッジを装着, IMZトルクラチェットにて固定した. 装着後3ヶ月後および6ヶ月後にX線規格写真およびCMRで観察した. 食後のブラッシングなどの特別なプラークコントロールはせず, 基本的には試料の自浄性によるものとした. 「III. 結果と結論」肉眼とX線所見から3ヶ月群の歯周状態の不良を疑う所見は観察されない. CMRからは, 実験側では既存と明らかに組織形態が異なる範囲が広く, またHE染色で, リモデリングあるいは骨再生が活発であったことが観察された. 6ヶ月群では, コントロール側と実験側で観察された. また, CMRとHE染色により, その部位がインプラント周囲の骨吸収が観察された. 不適合により生じたストレスによる影響は, 3ヶ月群の皮質骨レベルで観察されなかった.
ISSN:0389-5386