短縮歯列 (SDA) インプラント療法の観点からみたその臨床的問題点
オッセオインテグレーションの概念に基づく今日のインプラント療法は, 治療の有効な一選択肢として認識されている.この治療法の規範ともなっているブローネマルク・システムは, 短縮歯列 (SDA) と無縁ではなく, 無歯顎症例では第一大臼歯までの修復が一般的であったが, わが国の患者のなかにはこのような補綴物を好まないものもいた.著者は, 下顎の臼歯部にフィクスチャーの埋入に耐え得る骨量が存在する場合には, 短いものであってもその埋入を行い, 第二大臼歯までの修復を心がけてきた.1985年に初めてこのようなコンセプトによる応用を採り入れた.当初, 危惧していたいくつかの問題点は杞憂に終わり, 機能的...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2003/12/10, Vol.47(5), pp.745-752 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | オッセオインテグレーションの概念に基づく今日のインプラント療法は, 治療の有効な一選択肢として認識されている.この治療法の規範ともなっているブローネマルク・システムは, 短縮歯列 (SDA) と無縁ではなく, 無歯顎症例では第一大臼歯までの修復が一般的であったが, わが国の患者のなかにはこのような補綴物を好まないものもいた.著者は, 下顎の臼歯部にフィクスチャーの埋入に耐え得る骨量が存在する場合には, 短いものであってもその埋入を行い, 第二大臼歯までの修復を心がけてきた.1985年に初めてこのようなコンセプトによる応用を採り入れた.当初, 危惧していたいくつかの問題点は杞憂に終わり, 機能的のみならず精神的にも患者に多大の恩恵を与えてきた.また上顎についても, このシステムのプロトコルは力学的には不利と考えていたため, 上顎結節あるいは口蓋骨の積極的な利用を行い, 良好な結果が得られている.本稿では, 従前の教育を受けた歯科医師にとっては, 補綴学的に容認しがたい短縮歯列を回避するためのいくつかの方策をインプラント療法の観点から探ってみた. |
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ISSN: | 0389-5386 1883-177X |
DOI: | 10.2186/jjps.47.745 |