1. 神奈川歯科大学附属病院補綴科における顎顔面補綴治療の実際

「I. 目的」近年の医療技術の進歩に伴い格段に診断技術が向上し, 腫瘍の診断や位置を的確に把握できるようになった. また, それに伴い摘出が難しいとされていた症例などでも最新医療技術により摘出可能となり疾病者の生存率が高くなった. その為, 術後の欠損は様々な形態を示す様になり, 顎顔面領域においても多岐にわたるようになった. 演者らは神奈川歯科大学附属病院補綴科において, 紹介患者を含む多くの顎顔面補綴を行っている. 今回, 特に上顎口蓋欠損症例に焦点を絞り, 実際の治療と技工操作の一連を報告する. 「II. 方法」上顎口蓋欠損症例に対し, 顎義歯(オブチュレーター)の支持, 均衡のため残存...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2003, Vol.47 (2), p.448-448
Hauptverfasser: 北條了, 豊田實, 田村年彦, 尾辻剛, 山谷勝彦, 西村拓也
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「I. 目的」近年の医療技術の進歩に伴い格段に診断技術が向上し, 腫瘍の診断や位置を的確に把握できるようになった. また, それに伴い摘出が難しいとされていた症例などでも最新医療技術により摘出可能となり疾病者の生存率が高くなった. その為, 術後の欠損は様々な形態を示す様になり, 顎顔面領域においても多岐にわたるようになった. 演者らは神奈川歯科大学附属病院補綴科において, 紹介患者を含む多くの顎顔面補綴を行っている. 今回, 特に上顎口蓋欠損症例に焦点を絞り, 実際の治療と技工操作の一連を報告する. 「II. 方法」上顎口蓋欠損症例に対し, 顎義歯(オブチュレーター)の支持, 均衡のため残存歯に歯冠修復処置を施した後, 顎義歯製作を行った. 「III. 結果と考察」上顎口蓋欠損症患者に顎義歯を装着し, 失われた機能の回復が認められ, 装着感等についても患者の満足の行く物であった. また, レストを多用した設計のため装着後の粘膜, 欠損部の義歯性潰瘍はほとんど認められなかった. 「IV. 文献」1. Beumer, J. III, Curtis, T.A. and Marunnic, M.T.(1996), Maxillofacial Rehabilitation. 1st ed. St. Louis, Isiyaku Euro America, pp. 240-284
ISSN:0389-5386