機能性反対咬合を有する上顎両側遊離端欠損に対するアタッチメント補綴症例

「I. 症例概要」患者:39歳(初診時), 女性. 初診:平成元年6月14日. 主訴:臼歯部崩壊による咀嚼障害, 反対咬合による審美障害. 現病歴:約20年前に2(1)⊥12(3)ブリッジを装着した. 上顎臼歯部は両側ともにブリッジで補綴されたが脱落を繰り返し, う蝕のため左側は抜歯にいたった. 7~8年前, 上顎に部分床義歯を作製したが, 痛みと装着感の不良により使用せず放置し, 下顎前歯部の歯間離開は来院前約1年間に増加した. 上顎臼歯の抜歯後, 体調不良時にこめかみ付近の痛みなどの偏頭痛と, 夜間のクレンチングが出現し持続していた. 現症:20歯残存で咬合支持数は5ヵ所, アイヒナーの分...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2003/04/10, Vol.47(2), pp.361-362
1. Verfasser: 三浦, 美文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 症例概要」患者:39歳(初診時), 女性. 初診:平成元年6月14日. 主訴:臼歯部崩壊による咀嚼障害, 反対咬合による審美障害. 現病歴:約20年前に2(1)⊥12(3)ブリッジを装着した. 上顎臼歯部は両側ともにブリッジで補綴されたが脱落を繰り返し, う蝕のため左側は抜歯にいたった. 7~8年前, 上顎に部分床義歯を作製したが, 痛みと装着感の不良により使用せず放置し, 下顎前歯部の歯間離開は来院前約1年間に増加した. 上顎臼歯の抜歯後, 体調不良時にこめかみ付近の痛みなどの偏頭痛と, 夜間のクレンチングが出現し持続していた. 現症:20歯残存で咬合支持数は5ヵ所, アイヒナーの分類ではB2だが, 歯軸傾斜や残根状態により正常なセントリックストップが消失していた. 1⊥1 の唇側面で誘導される機能性の反対咬合で, 321┬1234は歯間離開していた. 左側側頭筋に軽度の圧痛があるが, 開口障害, 関節雑音などはなく, 習慣性咀嚼側は左側であった(図1). 「II. 診断と治療方針」診断:654⊥67 ┬6欠損, 低位咬合, 機能性の反対咬合, 夜間のクレンチング.
ISSN:0389-5386
1883-177X
DOI:10.2186/jjps.47.361