6. 補綴処置後の長期的な維持管理‐5年以上経過したブリッジに関する調査
「I. 目的」本研究は補綴処置により機能回復を行った後の長期的な維持管理に関する寄与因子と阻害因子を分析することが目的である. 今回は補綴処置のうち特にブリッジに焦点を当て, 5年以上経過したブリッジの機能の有無を調べるとともに機能の有無に関与すると考えられる項目を検討するために患者サイドと歯科医師サイドの両方から調査を行った. 「II. 方法」岩手医科大学歯学部附属病院ならびに全国27歯科診療機関の患者のうち5年以上前にブリッジを装着したことのある323名(男性146名, 女性177名, 平均年齢54.7歳, 男性56.1歳, 女性53.5歳)を対象に, 口腔清掃状態とブリッジの機能状態を調...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2003, Vol.47 (1), p.185-185 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」本研究は補綴処置により機能回復を行った後の長期的な維持管理に関する寄与因子と阻害因子を分析することが目的である. 今回は補綴処置のうち特にブリッジに焦点を当て, 5年以上経過したブリッジの機能の有無を調べるとともに機能の有無に関与すると考えられる項目を検討するために患者サイドと歯科医師サイドの両方から調査を行った. 「II. 方法」岩手医科大学歯学部附属病院ならびに全国27歯科診療機関の患者のうち5年以上前にブリッジを装着したことのある323名(男性146名, 女性177名, 平均年齢54.7歳, 男性56.1歳, 女性53.5歳)を対象に, 口腔清掃状態とブリッジの機能状態を調べた. 同時に定期検診と口腔清掃方法に関するアンケート調査を歯科医師と患者に行った. 「III. 結果と考察」調査した323名の患者で調査対象になる5年以上前に装着したブリッジは444装置であった. その内, 現在も機能しているブリッジは372装置, 機能していないブリッジは72装置で機能率は83.8%であった. 機能していないブリッジの内, 機能を失った理由が支台歯の抜去によるものは43装置, ブリッジの再製作によるものは26装置, その他4装置であった. 今回, 調査を行ったブリッジの平均装着期間は9.6年であり10年以上前に装着されたブリッジが188装置であった. 分析の結果, 定期的な歯科受診と患者のブリッジに対する主観的な機能評価の関係が示された. |
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ISSN: | 0389-5386 |