非吸収性膜がアパタイトブロックの骨膜下埋入後の骨形成に及ぼす影響
目的: 本研究の目的は, 多孔質ハイドロキシアパタイトブロックの骨膜下埋入に対し, ポリテトラフルオロエチレン (e-PTFE) 膜を用いたGBR (Guided bone regeneration) 法を併用した際の骨形成を, 組織学的・組織計量学的に評価することである. 方法: ラット頭頂骨にハイドロキシアパタイト (HAP) のブロックを置き, e-PTFE膜で被覆した実験群と, HAPブロックのみを埋入した対照群のブロック周囲の組織反応および新生骨量を, 組織学的, 組織計量学的に比較検討した.また, 一部の標本については, 酒石酸耐性酸性フォスファターゼ (Tartrate-resi...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2002/12/10, Vol.46(5), pp.712-721 |
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Hauptverfasser: | , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的: 本研究の目的は, 多孔質ハイドロキシアパタイトブロックの骨膜下埋入に対し, ポリテトラフルオロエチレン (e-PTFE) 膜を用いたGBR (Guided bone regeneration) 法を併用した際の骨形成を, 組織学的・組織計量学的に評価することである. 方法: ラット頭頂骨にハイドロキシアパタイト (HAP) のブロックを置き, e-PTFE膜で被覆した実験群と, HAPブロックのみを埋入した対照群のブロック周囲の組織反応および新生骨量を, 組織学的, 組織計量学的に比較検討した.また, 一部の標本については, 酒石酸耐性酸性フォスファターゼ (Tartrate-resistant acid phosphatase: TRAP) 染色を施し, 検索した. 結果: 両群ともに, 新生骨の一部は, 術後2週でHAPブロックに直接接し, 以後新生骨は経時的に増加した.実験群においては, 対照群に比較し, ブロック気孔の上方まで骨形成が認められた. 新生骨量は, 4週では実験群において有意に多い値を示したが, 8週では有意差は認められなかった. TRAP陽性多核巨細胞数は, 両群ともに術後4週までは増加し, 8週では減少していた.また, 実験群では, 対照群に比較し有意に多い値を示し, 活発な骨改造が行われていることが示された. 結論: 以上の結果より, 多孔質HAPブロックの埋入へのe-PTFE膜を用いたGBR法の応用は有効であることが示唆された. |
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ISSN: | 0389-5386 1883-177X |
DOI: | 10.2186/jjps.46.712 |