IMZインプラントの生存に関する2施設統合予後調査
目的: 本研究は, 日本歯科大学新潟歯学部附属病院および三条市榎本歯科医院の2施設で過去13年間に行われた271症例, 972本のIMZインプラント13年間にわたる症例の予後評価である. 方法: 972本のインプラントのうち, 2年間に254人において臨床的に913本のインプラントが検査された (リコール率93.7%). 主に生存率, 上下顎の生存率, サイズ別生存率の項目について, Life Table AnalysisとKaplan-Meier法を用いて比較検討した. 結果: 検討の結果, 以下の結論が得られた. 1.両施設での累積生存率は5年目で96.3%, 10年目で92.6%, 13...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2002/12/10, Vol.46(5), pp.702-711 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的: 本研究は, 日本歯科大学新潟歯学部附属病院および三条市榎本歯科医院の2施設で過去13年間に行われた271症例, 972本のIMZインプラント13年間にわたる症例の予後評価である. 方法: 972本のインプラントのうち, 2年間に254人において臨床的に913本のインプラントが検査された (リコール率93.7%). 主に生存率, 上下顎の生存率, サイズ別生存率の項目について, Life Table AnalysisとKaplan-Meier法を用いて比較検討した. 結果: 検討の結果, 以下の結論が得られた. 1.両施設での累積生存率は5年目で96.3%, 10年目で92.6%, 13年目で89.9%であった.2.インプラントと天然歯との連結症例において, 施設1で12.1%, 施設2で6.8%に連結歯の破折が認められ, そのいずれも失活歯であった. 3.両施設のインプラントの生存率を, Kaplan-Meier法で解析した結果, 上下顎の生存率に有意差が認められなかった (Breslow-Gehan-Wilcoxonの検定, p=0.61). 4.また, インプラント体の直径3.3mmと4.0mm間 (Logrankの検定, p=0.51) およびそれぞれの長径間 (Logrankの検定, p=0.45) で生存率に差はなかったが, インプラント体のサイズ別の除去率をみると, 2施設で直径別では直径3.3mmが6.9%, 直径4.0mmが3.4%と, 径の太いほど低く, また長径では, 長径8mmが13.0%, 10, 11mmは4.4%, 13mmは2.0%, 15mmは0%であり, 短いほど高い傾向を示した. 結論: IMZインプラントの長期生存率は高く, 同インプラントが臨床的に有用であることが示された. |
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ISSN: | 0389-5386 1883-177X |
DOI: | 10.2186/jjps.46.702 |