2. 重合処理条件が硬質レジンの機械的性質に及ぼす影響について

「I. 目的」我々は, 硬質レジンの機械的性質に関する研究を行っている1). そこで, 本研究の目的は, 重合率を向上させた光重合型硬質レジンの接着反応性を調べることであり, 若干の知見を得たので報告する. 「II. 方法」試料片の製作:硬質レジン(ソリデックス, 松風)を板状(10×15×2mm)と円盤状(直径4. 6mm, 厚さ2mm)に調整し, メーカ指示に従って光重合処理のみの非加熱処理群と, 重合率の向上を目的として加熱重合処理(110℃, 15分)を行った加熱処理群を用意した. 剪断接着強度試験:接着面積を規定するため板状試料片にマスキングテープを貼付し, 3種類のレジンセメント(...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 2002, Vol.46 (3), p.431-431
Hauptverfasser: 田村年彦, 井野智, 豊田實
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 目的」我々は, 硬質レジンの機械的性質に関する研究を行っている1). そこで, 本研究の目的は, 重合率を向上させた光重合型硬質レジンの接着反応性を調べることであり, 若干の知見を得たので報告する. 「II. 方法」試料片の製作:硬質レジン(ソリデックス, 松風)を板状(10×15×2mm)と円盤状(直径4. 6mm, 厚さ2mm)に調整し, メーカ指示に従って光重合処理のみの非加熱処理群と, 重合率の向上を目的として加熱重合処理(110℃, 15分)を行った加熱処理群を用意した. 剪断接着強度試験:接着面積を規定するため板状試料片にマスキングテープを貼付し, 3種類のレジンセメント(スーパーポンドC&B:SB, マルチボンド:MB, パナビアフルオロセメント:PA)にて円盤状試験片を接着した. 各試料片は, 水中保管(37℃, 24時間)後, 剪断破壊(1mm/min)を行った. 「III. 結果及び考察」SBとMBを用いた試料片は, 被着体レジンの加熱処理による接着強度への影響は認められなかったが, PAでは有意(P:
ISSN:0389-5386