4. キャスタブルセラミックスインレーの適合性と耐久性に関する研究
「I. 目的」我々は審美性歯冠修復材料として審美性, 生体親和性に優れ, X線透過性もあり, クラウンにも適応されているキャスタブルセラミックス, ヤタキャスミック(矢田化学以下キャスミックと略す)に注目し, 3種類の異なるインレー窩洞(Convex, Semi-Concave, Concave以下CV, SC, CCと略す)を用いて, 窩壁適合性とインレーの耐久性について検討した. 「II. 方法」エポキシ樹脂に3種類の窩洞(CV, SC, CC)を形成し, 印象採得後, 作業用模型を作製した. キャスミックインレーはメーカー指示により作製した. 適合性試験はセメント合着後, 精密低速切断機...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 2002, Vol.46 (3), p.414-414 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 目的」我々は審美性歯冠修復材料として審美性, 生体親和性に優れ, X線透過性もあり, クラウンにも適応されているキャスタブルセラミックス, ヤタキャスミック(矢田化学以下キャスミックと略す)に注目し, 3種類の異なるインレー窩洞(Convex, Semi-Concave, Concave以下CV, SC, CCと略す)を用いて, 窩壁適合性とインレーの耐久性について検討した. 「II. 方法」エポキシ樹脂に3種類の窩洞(CV, SC, CC)を形成し, 印象採得後, 作業用模型を作製した. キャスミックインレーはメーカー指示により作製した. 適合性試験はセメント合着後, 精密低速切断機(アイソメット ; Buehler)にて切断した試験片のセメント厚径を計測した. 耐久性試験は合着した試料の辺縁隆線に対して荷重量300g, 落下距離1mm, 毎分120回垂直に繰り返し槌打を行い, 破折するまでの回数を測定した. 「II. 結果と考察」適合性試験では計測点15点のセメント厚径の平均はSC窩洞は70.9μn, CC窩洞は80.3μmであったが, CV窩洞は58.6μmで測定部位による差は小さく, ほぼ均一なセメント厚径を獲得し良好な適合性を示した. 耐久性試験ではCV窩洞は約60%が10000回以下で側室部より破折した. SC窩洞もCV窩洞とほぼ同様な結果であったが, 破折する確率は高かった. これに対してCC窩洞は破折を示さず, インレーは窩洞より外れる傾向を示した. この違いは窩洞形態に伴うインレーの適合性によるものと考えられた. |
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ISSN: | 0389-5386 |