キャスタブルセラミックス (OCC) への期待と現状

「I. はじめに」 1956年, Johnstonらによって紹介された陶材溶着鋳造冠は, その後急速に普及し, ほぼ40年を経過した現在では, 審美性を要求される冠・橋義歯補綴においてその中心的存在となっている1,2). しかしこの陶材溶着鋳造冠にあっても, 導入当初はすべての点で必ずしも高い評価を受けたわけではなく, 支台歯への適合の困難さゆえに, しばしば酷評の対象とされることもあった3). 近年, 関連材料および製作技術の進歩とともに陶材溶着鋳造冠の適合性や審美性は大幅に改善された. しかし一方では, 高度化する審美的要求や金属アレルギーへの対応など, さらなる問題点も指摘され4), そ...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 1999/04/10, Vol.43(2), pp.209-216
Hauptverfasser: 伊藤, 裕, 穂積, 英治, 山本, 司将, 阿部, 俊之, 橋本, 和佳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」 1956年, Johnstonらによって紹介された陶材溶着鋳造冠は, その後急速に普及し, ほぼ40年を経過した現在では, 審美性を要求される冠・橋義歯補綴においてその中心的存在となっている1,2). しかしこの陶材溶着鋳造冠にあっても, 導入当初はすべての点で必ずしも高い評価を受けたわけではなく, 支台歯への適合の困難さゆえに, しばしば酷評の対象とされることもあった3). 近年, 関連材料および製作技術の進歩とともに陶材溶着鋳造冠の適合性や審美性は大幅に改善された. しかし一方では, 高度化する審美的要求や金属アレルギーへの対応など, さらなる問題点も指摘され4), それに代わるものとして新しいオールセラミックスクラウンやそれに類するさまざまな歯冠修復物が登場してきた5~7). ところで従来から利用されてきたオールセラミックスクラウンの一つにアルミナスポーセレンジャケットクラウンがある.
ISSN:0389-5386
1883-177X
DOI:10.2186/jjps.43.209