5. POIインプラントシステムの印象法の評価 ―改良型印象システムの印象再現性について
「I. 緒言」POIインプラントはチタン製スクリュータイプであり, 上部構造を内側性六角形の回転防止が付与された接合部にネジで固定する, 従来このインプラントの印象システムでは, 個人トレーの併用が必要なオープントレー法用トランスファーコーピングのみを用いていたが, より簡便に印象採得するためにクローズドトレー法用インプレッションポストを開発した. オステオインテグレーテッドタイプのインプラントでは, 上部構造接合部に高い精度が要求され, 印象システムの再現性が重要である. 試作品についてその精度を検討してきたが, 今回, 形態的改良を加え. またトランスファーコーピングの軸回転の再現性が低い...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 1998, Vol.42 (6), p.1108-1108 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 緒言」POIインプラントはチタン製スクリュータイプであり, 上部構造を内側性六角形の回転防止が付与された接合部にネジで固定する, 従来このインプラントの印象システムでは, 個人トレーの併用が必要なオープントレー法用トランスファーコーピングのみを用いていたが, より簡便に印象採得するためにクローズドトレー法用インプレッションポストを開発した. オステオインテグレーテッドタイプのインプラントでは, 上部構造接合部に高い精度が要求され, 印象システムの再現性が重要である. 試作品についてその精度を検討してきたが, 今回, 形態的改良を加え. またトランスファーコーピングの軸回転の再現性が低い1)という問題点に対しても改良を加えたので, 合わせてその印象再現性を評価した. 「II. 研究方法」第91回日本補綴歯科学会学術大会で発表した方法に準じ, インプレッションポストとトランスファーコーピングの従来型および改良型を用いてアナログをトランスファーした試料を製作した. 万能投影器を用い試料上に再現された測定基準点とアナログとの相対位置を測定し, 1)アナログの水平方向の移動量, 2)垂直方向の移動量, 3)傾斜角度, 4)回転角度を算出した.各群6回くり返し, 以上の4項目について, 群間の分散と平均値の差の検定を行なった. また操作のしやすさを評価した, 「III. 結果と考察」各測定値の平均値に, 群間の有意差は認められなかったが, 回転角度については従来型トランスファーコーピングの分散に比べ, 改良型は有意に小さかったまた, インプレッションポストの垂直方向の移動量は改良型で小さい傾向を示し, いずれの改良型も良好な印象再現性を示した. 「IV. 文献」1)多和田泰之, 森義雄, 杉山貴彦ほか. POI2ピースタイプインプラントの印象用ポストを用いた印象法の検討. 補綴誌38・91回特別号:176, 1994. |
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ISSN: | 0389-5386 |