歯冠補綴物のCADシステムに用いる標準歯冠モデルの作成: 第2報前歯部の標準歯冠モデルの作成

「I.緒言」われわれは, 歯冠補綴物作製用のCAD/CAMシステムを実際に臨床応用して, 臼歯部のクラウン・ブリッジを作製してきた1~6). ところが, 設計の元となる標準歯冠モデルの優劣が, CADによる設計の際の効率や設計されたモデルの優劣を左右し, ひいてはCAMによって最終的に作製された補綴物の完成度も左右することがわかった. そこで, 各モデルを構成する曲面パッチの数を従来のモデルより増やすことにより, 咬合面特有の複雑な形状を十分に表現した臼歯部の標準歯冠モデル(合計8モデル)を作成した7, 8). 今後, このシステムをさらに前歯部の歯冠補綴物作製に応用していく上では, 前歯部の...

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Veröffentlicht in:日本補綴歯科学会雑誌 1998/10/10, Vol.42(5), pp.832-838
Hauptverfasser: 会田, 英紀, 上田, 康夫, 依本, 卓見, 疋田, 一洋, 大畑, 昇, 内山, 洋一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I.緒言」われわれは, 歯冠補綴物作製用のCAD/CAMシステムを実際に臨床応用して, 臼歯部のクラウン・ブリッジを作製してきた1~6). ところが, 設計の元となる標準歯冠モデルの優劣が, CADによる設計の際の効率や設計されたモデルの優劣を左右し, ひいてはCAMによって最終的に作製された補綴物の完成度も左右することがわかった. そこで, 各モデルを構成する曲面パッチの数を従来のモデルより増やすことにより, 咬合面特有の複雑な形状を十分に表現した臼歯部の標準歯冠モデル(合計8モデル)を作成した7, 8). 今後, このシステムをさらに前歯部の歯冠補綴物作製に応用していく上では, 前歯部の標準歯冠モデルが必要であると考えている. ところが, 従来の前歯部の歯冠補綴物作製用のCAD/CAMシステムの多くはその用途がポーセレンラミネートベニアやコーピングを作製することに限られており, 前歯部の歯冠形状を表現する標準歯冠モデルを持っているものはほとんどない9~12).
ISSN:0389-5386
1883-177X
DOI:10.2186/jjps.42.832