臼歯部中間欠損症例における可撤性ブリッジの咬合力配分: 第1報支台歯および支持組織における二次元有限要素法による実験的検討
「I.緒言」3歯以上の長大な中間欠損症例, いわゆるロングスパン中間欠損1, 2)に対する治療には, 可撤性有床義歯, 固定性ブリッジおよびインプラントなどが考えられ, 支台歯の状態や患者の希望などさまざまな状況に応じてその方針が決定されている. しかしながら, 長大な中間欠損症例に対する確定的な治療理論は未だ構築されているとはいえず, 各々の臨床家の経験的な判断によることが多いと思われる. コーヌステレスコープ義歯は, 1歯欠損症例から多数歯欠損症例まで広範囲の適応症を有する補綴技法の1つであり, 10年以上に及ぶ長期経過観察から良好な経過が報告3~5)されており, 3歯以上の欠損を有する中...
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Veröffentlicht in: | 日本補綴歯科学会雑誌 1998/10/10, Vol.42(5), pp.823-831 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I.緒言」3歯以上の長大な中間欠損症例, いわゆるロングスパン中間欠損1, 2)に対する治療には, 可撤性有床義歯, 固定性ブリッジおよびインプラントなどが考えられ, 支台歯の状態や患者の希望などさまざまな状況に応じてその方針が決定されている. しかしながら, 長大な中間欠損症例に対する確定的な治療理論は未だ構築されているとはいえず, 各々の臨床家の経験的な判断によることが多いと思われる. コーヌステレスコープ義歯は, 1歯欠損症例から多数歯欠損症例まで広範囲の適応症を有する補綴技法の1つであり, 10年以上に及ぶ長期経過観察から良好な経過が報告3~5)されており, 3歯以上の欠損を有する中間欠損症例に対しても有効な補綴処置の1つである. 遊離端欠損症例について, 著者ら6)は生体内においてコーヌステレスコープ義歯の機能時における支台歯の動揺量は, 支台装置にワイヤークラスプやキャストクラスプを使用した義歯と比較して, 減少することを報告し, その有効性を確認しており, 有限要素法による検討7)において認められる. |
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ISSN: | 0389-5386 1883-177X |
DOI: | 10.2186/jjps.42.823 |