慢性疾患患者の退院後の療養生活からみた病棟看護師による退院支援内容の検討 - 退院支援ハイリスク者事例に関する看護記録とインタビューか

「はじめに」 近年の医療改革に伴い, 急性期病院における在院日数の短縮化や在宅医療への積極的な移行への取り組みが急速に進められ, 医療ニーズの高い患者の退院が増加している. そのため, 必要なサービスが不十分であったり, 不安を抱いたまま在宅へ移行する患者や家族は少なくない. 入院中に, 療養生活上のニーズに応じて, 患者や家族への退院後の療養生活を安定させるための支援や諸サービスの適切な活用を促進すること, すなわち「退院支援」の必要性は高まっている. その一方で, 退院支援の課題として, 看護師が患者や家族に必要なアセスメントや支援に困難を感じ, 自信を持てないまま実践していることも指摘さ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東北大学医学部保健学科紀要 2015-07, Vol.24 (2), p.77-88
Hauptverfasser: 大森結実, 田口敦子, 加藤政子, 佐々木夫起子, 高橋正美, 大森純子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 近年の医療改革に伴い, 急性期病院における在院日数の短縮化や在宅医療への積極的な移行への取り組みが急速に進められ, 医療ニーズの高い患者の退院が増加している. そのため, 必要なサービスが不十分であったり, 不安を抱いたまま在宅へ移行する患者や家族は少なくない. 入院中に, 療養生活上のニーズに応じて, 患者や家族への退院後の療養生活を安定させるための支援や諸サービスの適切な活用を促進すること, すなわち「退院支援」の必要性は高まっている. その一方で, 退院支援の課題として, 看護師が患者や家族に必要なアセスメントや支援に困難を感じ, 自信を持てないまま実践していることも指摘されている. 看護師が自信をもって退院支援を行うには, どのような退院支援が効果的であるかを理解し, 提供することが必要と考えられる. しかし, 看護師の退院支援の効果については明らかになっていない.
ISSN:1348-8899