アクションラーニングを用いた保健師のリーダーシップ開発研修に関する考察

「はじめに」 地域住民の健康保持・増進に取り組む地方自治体に所属する保健師には, 多様化, 複雑化する健康問題に対応するための高度な知識や技術が必要である. 加えて, 関係機関や地域住民と連携・協働するための地域看護管理能力が求められている. そして, これらの保健師らを統括する立場にある保健師の管理者には, 組織の管理者として組織ビジョンの達成のためのリーダーシップと同時に, 管轄地域の目指すべき姿や方向性を提示できるなど, 地域保健・福祉全般にわたる総括的なリーダーシップとマネジメント力の発揮が求められる1). そのため, キャリアの転換期にある保健師の次期管理者となる後期中堅者と係長など...

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Veröffentlicht in:東北大学医学部保健学科紀要 2013-01, Vol.22 (1), p.25-33
Hauptverfasser: 真溪淳子, 末永カツ子, 高橋香子, 今野勇子, 佐々木久美子, 佐々木秀美, 佐藤幸子, 高橋いく子, 水沼一子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 地域住民の健康保持・増進に取り組む地方自治体に所属する保健師には, 多様化, 複雑化する健康問題に対応するための高度な知識や技術が必要である. 加えて, 関係機関や地域住民と連携・協働するための地域看護管理能力が求められている. そして, これらの保健師らを統括する立場にある保健師の管理者には, 組織の管理者として組織ビジョンの達成のためのリーダーシップと同時に, 管轄地域の目指すべき姿や方向性を提示できるなど, 地域保健・福祉全般にわたる総括的なリーダーシップとマネジメント力の発揮が求められる1). そのため, キャリアの転換期にある保健師の次期管理者となる後期中堅者と係長などの初級管理者であるミドル・マネジャーには, 組織内外で自らの役割を果たすためのリーダーシップやマネジメント, 人材育成や課題解決手法について学習する場が必要不可欠となる. しかし, 日本看護協会による保健師の現任教育調査2)において, 新人保健師を育成する立場にある中堅期, 管理職期研修が不十分であることが明確となった.
ISSN:1348-8899