緩和ケアセンターに従事する看護師のケアに対する自己評価の検討 -現任教育の課題に焦点を当てて

「緒言」我が国の緩和ケア病棟入院料届出受理施設数は2010年2月1日現在全国で208施設, 緩和ケア病床数は4,060床で, その内がん診療連携拠点病院が59施設, 地域医療指定病院は13施設と1), 急激に増加し, ホスピス・緩和ケアが「一部の医療従事者による一部のがん患者のための特別な医療」から「健康保険のもとでの一般的な医療」へと変化してきている. また, これに伴い緩和ケアに関わる医療者数も急増しているが, 臨床現場においてはホスピス・緩和ケアを担う人材不足が指摘され, ケアの質にもばらつきがあると言われ, 緩和医療の理念や知識や技術は一部の医療従事者だけの習得にとどまり2), 普及し...

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Veröffentlicht in:東北大学医学部保健学科紀要 2011, Vol.20 (1), p.33-44
Hauptverfasser: 菊地史子, 伊藤美智子, 中條庸子, 嶋育子, 赤間和子, 石上節子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」我が国の緩和ケア病棟入院料届出受理施設数は2010年2月1日現在全国で208施設, 緩和ケア病床数は4,060床で, その内がん診療連携拠点病院が59施設, 地域医療指定病院は13施設と1), 急激に増加し, ホスピス・緩和ケアが「一部の医療従事者による一部のがん患者のための特別な医療」から「健康保険のもとでの一般的な医療」へと変化してきている. また, これに伴い緩和ケアに関わる医療者数も急増しているが, 臨床現場においてはホスピス・緩和ケアを担う人材不足が指摘され, ケアの質にもばらつきがあると言われ, 緩和医療の理念や知識や技術は一部の医療従事者だけの習得にとどまり2), 普及しているとは言い難い状況にある. WHOは緩和ケアとは「生命を脅かす疾患による問題に直面している患者とその家族に対して, 痛みやその他の身体的問題, 心理社会的問題のアセスメントと対処(治療・処置)を行うことによって, 苦しみを予防し, 和らげることで, クオリティ・オブ・ライフを改善するアプローチである」と定義している3).
ISSN:1348-8899