MDCTのSSP測定―傾斜ワイヤ法の問題点と直交ワイヤ法による改善

「はじめに」CT画像はz軸方向(体軸方向)に厚みを持っている. すなわち, z軸方向に広がった感度分布を持っており, この感度分布のプロファイルをSSP(Slice Sensitivity Profile)という. SSPは, スライス厚を評価するために用いられ, z軸方向の空間分解能と直結する指標である. MDCT(multi-detector-row CT)のSSP測定には, マイクロディスク法などのインパルス法や傾斜ワイヤ法が用いられている1-3). インパルス法とは, z軸方向についてデルタ関数的とみなせる高減弱体の画像をz軸方向に稠密なピッチで多数得て, z方向の信号値プロファイルを...

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Veröffentlicht in:東北大学医学部保健学科紀要 2010-07, Vol.19 (2), p.95-106
Hauptverfasser: 三浦巧磨, 水口早苗, 加藤壮敏, 後藤光範, 千葉幸, 木村智圭, 佐藤和宏, 小山内実, 町田好男, 森一生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」CT画像はz軸方向(体軸方向)に厚みを持っている. すなわち, z軸方向に広がった感度分布を持っており, この感度分布のプロファイルをSSP(Slice Sensitivity Profile)という. SSPは, スライス厚を評価するために用いられ, z軸方向の空間分解能と直結する指標である. MDCT(multi-detector-row CT)のSSP測定には, マイクロディスク法などのインパルス法や傾斜ワイヤ法が用いられている1-3). インパルス法とは, z軸方向についてデルタ関数的とみなせる高減弱体の画像をz軸方向に稠密なピッチで多数得て, z方向の信号値プロファイルをSSPとするものである2, 3). インパルス法はヘリカルスキャンでは簡単だが, コンベンショナルスキャンでは被写体を小ピッチで移動しながら多数回のスキャンを繰り返す必要があるので, 手間がかかる.
ISSN:1348-8899