基礎看護実習I・IIにおける学生-患者間の対人距離の変化

「はじめに」私たちは人との関係において, 相手に何らかのメッセージを伝え, また相手のメッセージを受け取るという過程をくり返し, その関係を展開させている. コミュニケーションとは, このメッセージの伝達とその解読の過程を総称したものである. 看護におけるコミュニケーションについて, ウィーデンバック1)は, 看護婦がコミュニケーションを行う意図には二つの面があり, その一つは他の看護の手段に匹敵する治療的価値を備えた面であり, もう一つはその看護婦が行う処置の効果を増すような信頼関係を確立することである, と述べている. 看護は, 人間対人間の行為であるため, すべての行為はコミュニケーショ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:東北大学医療技術短期大学部紀要 2002-07, Vol.11 (2), p.245-252
Hauptverfasser: 渡邊生恵, 杉山敏子, 柏倉栄子, 田多英興
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」私たちは人との関係において, 相手に何らかのメッセージを伝え, また相手のメッセージを受け取るという過程をくり返し, その関係を展開させている. コミュニケーションとは, このメッセージの伝達とその解読の過程を総称したものである. 看護におけるコミュニケーションについて, ウィーデンバック1)は, 看護婦がコミュニケーションを行う意図には二つの面があり, その一つは他の看護の手段に匹敵する治療的価値を備えた面であり, もう一つはその看護婦が行う処置の効果を増すような信頼関係を確立することである, と述べている. 看護は, 人間対人間の行為であるため, すべての行為はコミュニケーションを通して行われる. また患者にその行為が受け入れられるためには, 看護婦と患者の信頼関係が必要であり, それを築くためにコミュニケーション技術が必要となる. コミュニケーションは, 言葉によるコミュニケーション(verbal communication)と, 言葉以外の行動によるコミュニケーション(nonverbal communication)とに分けることが可能である.
ISSN:0917-4435