レーダーチャートを用いた逆生正中埋伏過剰歯位置の評価の試み
我々は,年齢や上顎中切歯形成量における上顎正中埋伏過剰歯の位置について歯科用コーンビームCT(CBCT)画像による計測を行い,レーダーチャートを用いた過剰歯の位置の評価を提案してきた。このレーダーチャートの有用性を検証することを目的として,本研究では新たな283 名を対象とし,CBCT 画像を用いて逆生過剰歯の埋伏位置を計測し検討した。 上顎骨表面および歯槽頂から過剰歯までの距離は(Deepness, Height),6 歳以降およびNolla の分類Class 6 以降に徐々に大きくなり,今回の新たな対象は,これまでの知見と同じ傾向を示すことが確認された。また,各計測値を旧レーダーチャートに...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2017/02/25, Vol.55(1), pp.29-36 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 我々は,年齢や上顎中切歯形成量における上顎正中埋伏過剰歯の位置について歯科用コーンビームCT(CBCT)画像による計測を行い,レーダーチャートを用いた過剰歯の位置の評価を提案してきた。このレーダーチャートの有用性を検証することを目的として,本研究では新たな283 名を対象とし,CBCT 画像を用いて逆生過剰歯の埋伏位置を計測し検討した。 上顎骨表面および歯槽頂から過剰歯までの距離は(Deepness, Height),6 歳以降およびNolla の分類Class 6 以降に徐々に大きくなり,今回の新たな対象は,これまでの知見と同じ傾向を示すことが確認された。また,各計測値を旧レーダーチャートにプロットし評価を行ったところ,各年齢における過剰歯から中切歯歯根形成端までの距離(Apex)の値について再検討が必要であることが明らかとなった。そこで,新レーダーチャートを作成し各過剰歯のプロットを行い,チャートの値を再決定した。本研究にて作成された新レーダーチャートは,過剰歯の3 次元的位置の特性を簡便に知ることができ,摘出の際のリスクファクターを客観的に評価できる有用なツールとなり得ることが示唆された。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd.55.1_29 |