小児歯科シミュレーション課題作成とビデオ撮影を取り入れたロールプレイの評価

近年,シミュレーション教育は歯学教育に広く取り入られているが,その実施には質の高いシミュレーション課題,教材の蓄積が不可欠である。学修者ができるだけ多くの症例を体験できるような環境作りを構築するためには,課題作成とその検討が必要である。今回,小児歯科臨床で高頻度に遭遇する症例の患児 ・保護者シナリオを作成し,同意を得られた研修歯科医を対象としてロールプレイを実施し,その様子をビデオで録画した。終了後のフィードバックとアンケートから,テーマに対する学修者の準備状況の確認や,実施前にわかり易くシナリオを提示することが重要であると考えられた。またフィードバックでは,指導者は評価のみを行うのではなく,...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2015/11/25, Vol.53(4), pp.478-486
Hauptverfasser: 森川, 和政, 永松, 浩, 佐伯, 桂, 鬼塚, 千絵, 竹内, 靖博, Wichida, CHAWEEWANAKORN, 木尾, 哲朗, 牧, 憲司
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年,シミュレーション教育は歯学教育に広く取り入られているが,その実施には質の高いシミュレーション課題,教材の蓄積が不可欠である。学修者ができるだけ多くの症例を体験できるような環境作りを構築するためには,課題作成とその検討が必要である。今回,小児歯科臨床で高頻度に遭遇する症例の患児 ・保護者シナリオを作成し,同意を得られた研修歯科医を対象としてロールプレイを実施し,その様子をビデオで録画した。終了後のフィードバックとアンケートから,テーマに対する学修者の準備状況の確認や,実施前にわかり易くシナリオを提示することが重要であると考えられた。またフィードバックでは,指導者は評価のみを行うのではなく,学修者自らが気づけるようなフィードバックを心がけることで失敗を学びに変え,何を学んだかを学修者自身がまとめることが重要であると考えられた。ビデオによるフィードバックは簡便でかつ反復利用が可能であり,学修者の気づきを促し,指導者,学修者,模擬患者,その他の参加者全員で気づきを共有できる方法であることが確認できた。
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd.53.4_478