小児軟組織疾患へのEr:YAGレーザーの応用と実態調査

Er : YAG レーザーは歯科治療の多方面で応用されており,小児歯科においてもその例外ではない。小児においては齲蝕治療(硬組織切削)での臨床統計やその有効性等の報告は数多いが,軟組織疾患に応用された場合の症例報告等ではその有用性が指摘されているものの,予後も含めて詳細に検討された報告は少なく,不明な点が多い。今回,我々は本学付属病院小児歯科外来にて,Er : YAG レーザーを軟組織疾患に応用した症例でその予後も含めて検討したところ以下の知見が得られた。対象は49 名であり,処置内容は上唇小帯切除術が最も多かった。処置に関しては局所麻酔を併用する症例がほとんどであったが,その投与量は平均1....

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2012/12/25, Vol.50(5), pp.393-397
Hauptverfasser: 髙森, 一乗, 那須, 大介, 関, 信幸, 西山, 未紗, 白川, 哲夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:Er : YAG レーザーは歯科治療の多方面で応用されており,小児歯科においてもその例外ではない。小児においては齲蝕治療(硬組織切削)での臨床統計やその有効性等の報告は数多いが,軟組織疾患に応用された場合の症例報告等ではその有用性が指摘されているものの,予後も含めて詳細に検討された報告は少なく,不明な点が多い。今回,我々は本学付属病院小児歯科外来にて,Er : YAG レーザーを軟組織疾患に応用した症例でその予後も含めて検討したところ以下の知見が得られた。対象は49 名であり,処置内容は上唇小帯切除術が最も多かった。処置に関しては局所麻酔を併用する症例がほとんどであったが,その投与量は平均1.1 ml であった。切除後の治癒も良好で予後不良な症例は認めなかった。以上の結果より,Er : YAG レーザーは小児においても硬組織のみでなく,軟組織疾患の治療にも有用性があることが明らかとなった。
ISSN:0583-1199
2186-5078
DOI:10.11411/jspd.50.5_393