日本小児歯科学会に属する女性小児歯科医への本音トークアンケート結果
女性小児歯科医は日本小児歯科学会会員の約40%を占めるにも関わらず,現役で活躍し続けることが難しい現実がある。したがって,女性小児歯科医が生涯にわたり安心して仕事を続け,能力を発揮していくことができるために学会としてどのようなサポートが必要かを模索する必要がある。そこで全女性歯科医師会員を対象として女性の私生活と仕事に関するアンケートを実施した。今回,対象として日本小児歯科学会に所属する女性小児歯科医1766 名のうち,回答のあった724 名(回答率41.0%)について検討した。その結果,女性歯科医は仕事の継続に対して意欲が高い回答が多かったが,現状は職場環境の整備は十分とは言い難く,それを家...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2012/12/25, Vol.50(5), pp.383-392 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 女性小児歯科医は日本小児歯科学会会員の約40%を占めるにも関わらず,現役で活躍し続けることが難しい現実がある。したがって,女性小児歯科医が生涯にわたり安心して仕事を続け,能力を発揮していくことができるために学会としてどのようなサポートが必要かを模索する必要がある。そこで全女性歯科医師会員を対象として女性の私生活と仕事に関するアンケートを実施した。今回,対象として日本小児歯科学会に所属する女性小児歯科医1766 名のうち,回答のあった724 名(回答率41.0%)について検討した。その結果,女性歯科医は仕事の継続に対して意欲が高い回答が多かったが,現状は職場環境の整備は十分とは言い難く,それを家族の協力によって補っていることが推察された。学会主催の大会,講習会などへの参加のためには託児所の設置が必要と感じており,近郊地域での講習会の開催,在宅でのセミナー受講に関する要望が多く,専門医の申請および更新について高い関心が示された。今後,多様な人材が小児歯科医療に携わり活躍できるようなダイバーシティーマネージメントが重要である。そのためには育児,介護期などのライフステージに応じたニーズへの対応が期待される。今回のアンケートから得られた結果をもとに,女性小児歯科医へのサポートおよび基盤整備のためのシステム構築の検討が必要であると考えられた。 |
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ISSN: | 0583-1199 2186-5078 |
DOI: | 10.11411/jspd.50.5_383 |