更新-2 埋伏中に象牙質吸収を生じた正中逆生埋伏過剰歯についての症例報告
【緒言】正中逆生埋伏過剰歯の治療では, 術前に, 隣在歯の萌出方向や歯根形成度などを考慮した慎重な経過観察が必要だが, 今回, 観察期間中に, 過剰歯の歯根・歯冠象牙質の吸収を生じた症例を経験したので報告する. 【症例】患者:10歳4ヶ月(摘出手術時)男児 主訴:上顎正中逆生埋伏過剰歯の摘出 既往歴・家族歴:特記事項なし 現病歴:1歳半健診にて当科初診. 口腔管理継続中に, エックス線写真にて, A⊥A歯根近心側に歯根完成した逆生埋伏過剰歯2本を発見(5歳5ヶ月). 歯列への影響はなく, 隣在歯の根尖閉鎖後に摘出予定で経過観察していたが, 1⊥1萌出に伴って次第に過剰歯の歯根吸収が生じ, 8歳...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2012-03, Vol.50 (1), p.146-147 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【緒言】正中逆生埋伏過剰歯の治療では, 術前に, 隣在歯の萌出方向や歯根形成度などを考慮した慎重な経過観察が必要だが, 今回, 観察期間中に, 過剰歯の歯根・歯冠象牙質の吸収を生じた症例を経験したので報告する. 【症例】患者:10歳4ヶ月(摘出手術時)男児 主訴:上顎正中逆生埋伏過剰歯の摘出 既往歴・家族歴:特記事項なし 現病歴:1歳半健診にて当科初診. 口腔管理継続中に, エックス線写真にて, A⊥A歯根近心側に歯根完成した逆生埋伏過剰歯2本を発見(5歳5ヶ月). 歯列への影響はなく, 隣在歯の根尖閉鎖後に摘出予定で経過観察していたが, 1⊥1萌出に伴って次第に過剰歯の歯根吸収が生じ, 8歳9ヶ月時には, 右側は歯冠部のみ残存, 左側は歯冠象牙質まで吸収が進み, エナメル質を残すのみとなった. その後1年以上同部のエックス線画像に変化がなく, 1⊥1歯根完成したので摘出手術を行うこととなった. |
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ISSN: | 0583-1199 |