P-26 反対咬合を主訴に来院し, 閉塞性睡眠時無呼吸症候群を認めた幼児の一例

【緒言】小児期の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は上気道通気障害に起因した症候群である. 気道通気障害は, 顎顔面形態発育にも影響を及ぼすため, 咬合異常を主訴とする小児には, OSASを疑う者も少なくない. 今回, 反対咬合を主訴に来院し, OSASが認められた幼児症例を報告する. 【症例】・初診時3歳6か月 男児・主訴:反対咬合・現病歴:1歳6か月検診より反対咬合を指摘されていたが, 最近母親が気にするようになり来院した. ・その他:いびき, 発音の不明瞭, 恐がり・CT所見:口蓋扁桃肥大による舌の前方位・医科的診断結果:ポリソムノグラフィー検査よりAHI6.4, SPO2(平均97%...

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Veröffentlicht in:小児歯科学雑誌 2012-03, Vol.50 (1), p.142-142
Hauptverfasser: 武元嘉彦, 岩崎智憲, 深水篤, 山崎要一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【緒言】小児期の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は上気道通気障害に起因した症候群である. 気道通気障害は, 顎顔面形態発育にも影響を及ぼすため, 咬合異常を主訴とする小児には, OSASを疑う者も少なくない. 今回, 反対咬合を主訴に来院し, OSASが認められた幼児症例を報告する. 【症例】・初診時3歳6か月 男児・主訴:反対咬合・現病歴:1歳6か月検診より反対咬合を指摘されていたが, 最近母親が気にするようになり来院した. ・その他:いびき, 発音の不明瞭, 恐がり・CT所見:口蓋扁桃肥大による舌の前方位・医科的診断結果:ポリソムノグラフィー検査よりAHI6.4, SPO2(平均97%, 最低87%)であり, 中等度OSASと診断された. ・処置および経過:口蓋扁桃摘出術後, いびきの消退, 舌突出が改善され, 発音も明瞭化すると同時に舌位の改善が認められた.
ISSN:0583-1199