P-9 当院が実施している「保育園における保護者への食育アンケート調査」の取り組み
緒言:食育の重要性が謳われる近年, 「どんなことが地域の子供で問題になっているのか?」を探るために, 2年前より園医健診と同時に全保護者世帯に対し「食育アンケート」を実施している. アンケートの結果と問題点, コメントをエクセル処理し職員と保護者に配布して, 歯科健診とできる限り関連のある指導が可能になるよう模索中である. 調査対象と方法:調査対象は, 札幌市内の2つのA(児童数99名)園とB(児童数100名)園とした. その保護者138世帯に対してアンケート調査を行なった. 回収率はA保育園が94.5%(69世帯), B保育園が84%(57世帯)であった. 両保育園は同一法人が運営し, 共通...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2011, Vol.49 (1), p.87-87 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 緒言:食育の重要性が謳われる近年, 「どんなことが地域の子供で問題になっているのか?」を探るために, 2年前より園医健診と同時に全保護者世帯に対し「食育アンケート」を実施している. アンケートの結果と問題点, コメントをエクセル処理し職員と保護者に配布して, 歯科健診とできる限り関連のある指導が可能になるよう模索中である. 調査対象と方法:調査対象は, 札幌市内の2つのA(児童数99名)園とB(児童数100名)園とした. その保護者138世帯に対してアンケート調査を行なった. 回収率はA保育園が94.5%(69世帯), B保育園が84%(57世帯)であった. 両保育園は同一法人が運営し, 共通の保育方針を有し, 地理的にも近接しているため結果は両保育園の2年間の平均を出し, 設問ごとの全世帯数に対する%を示した. 結果:概ね良好と考えられる回答が多くを占めたが, 家族での「食の楽しさ」を共有する部分で少数であるが問題とみられるケースがあった. また, 空腹を訴えない, 就寝時間が遅い, 食事を残すという部分において問題視されるケースを認めた. 保護者の食習慣において少数であるが同様のケースが認められた. 考察:大半の保護者は少なからず子供の「食」に対し関心や問題意識を有していることが伺えた. 一方, 保護者の生活習慣や食習慣が子供にどの程度影響があるのかについては認識がまちまちだと推測された. また, 睡眠や間食の時間帯による医学的影響, 子供の食に対する意識形成の臨界点などに関する情報提供が重要であると同時に保護者の環境など個別事情への配慮も加味しなければ実際的な指導は困難であると思われた. |
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ISSN: | 0583-1199 |