21 本院におけるトレーニング・ルームの役割とトレーニング回数
目的:(医)安積歯科・こども歯科は地方都市にある開業歯科医院でありこの田舎にも少子化は進んでいる. 少子化ゆえ子供に対してかける金額や時間が多くなり, 歯科に関しても口腔内への関心が増えている. 0~2歳という低年齢児の来院が増え, 6歳以下の中では37.2%を占めていた. 本院ではインフォームドコンセントを確実にするために『向かい合いゴロン診査』を行っているので紹介する. また, 兄弟同胞の位置関係とトレーニング回数に興味深い結果が出たので報告した. 対象・方法:2005~2007年の初診来院, 0~6歳の小児患者1,656名(男児857名, 女児799名)を2009年7月までの診療録を用い...
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Veröffentlicht in: | 小児歯科学雑誌 2010, Vol.48 (1), p.119-119 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:(医)安積歯科・こども歯科は地方都市にある開業歯科医院でありこの田舎にも少子化は進んでいる. 少子化ゆえ子供に対してかける金額や時間が多くなり, 歯科に関しても口腔内への関心が増えている. 0~2歳という低年齢児の来院が増え, 6歳以下の中では37.2%を占めていた. 本院ではインフォームドコンセントを確実にするために『向かい合いゴロン診査』を行っているので紹介する. また, 兄弟同胞の位置関係とトレーニング回数に興味深い結果が出たので報告した. 対象・方法:2005~2007年の初診来院, 0~6歳の小児患者1,656名(男児857名, 女児799名)を2009年7月までの診療録を用いて調査を行った. トレーニング・ルームは日歯新潟生命歯学部小児歯科学教室下岡正八教授が考案した4脚分の大きさであり, それを使用した. 結果:(1)0歳(18名):トレーニング・ルームに入室後, 保護者が小児患者と向かい合って座りゆっくりと倒し背中と頭部を術者の太ももにのせ小児患者の手を握る(『向かい合いゴロン診査』). トレーニングは行わなかった. (2)1~6歳のトレーニング回数(1,196名)では1歳以外は報告されているトレーニング回数より少ない結果が出た. (3)同胞の位置関係とトレーニング回数(1,019名)は1人子と末っ子といわれる2/2, 3/3, 4/4において回数が多くなった. 考察・結論:『向かい合いゴロン診査』は小児患者には保護者の顔も目に映る. また術者と保護者の目の高さが同じであり, 三者間の距離が近いことがさらに信頼関係を形成し, トレーニング回数の減少につながったと考える. 同胞の位置関係とトレーニング回数は, 両親や, 兄, 姉たちの影響を受け家庭環境の占める割合が多いと予想されるため, 小児患者の生活環境にもこれからは視野を広げていきたい. |
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ISSN: | 0583-1199 |